横綱の出場停止処分なんて驚きだ
ローマ教皇はこの世の如何なる地上の権力に呼び出されることもないし、裁かれることもないという大原則を12世紀のアレクサンドル三世が皇帝フリードリヒ・バルバロッサとの闘争に勝利して確立したことから教皇の権威と教会の独立性があるわけです。
この趣旨から言えば、第一人者たる地位にある横綱ヘの処分は著しく権威を損なうものでやってはいけないことのように思う。最高の地位にある横綱を従業員関係みたいに扱うのは間違いだ。今は吉田司家の免許でなく相撲協会が横綱を推挙しているとはいえ、品格力量抜群と認めて横綱に推挙した以上、こういう処分はやりすぎだ。
昭和24年10月場所、東張出横綱前田山は、1勝5敗という成績不振により途中休場、サンフランシスコ・シールズの日米野球を観戦しオドール監督と握手写真が報道されたことから引退に追い込まれたケースがありましたが、これは本場所の休場です。しかも前田山は横綱としては弱すぎた。6場所中皆勤は2場所だけ。9勝が最高だった。既に二枚鑑札で高砂親方を兼ねていた。仮に野球観戦が表面化しなくても引退でやむをえない状況だったと思われ、今回の事件とはかなり違います。横綱前田山の星取りhttp://www.ep.sci.hokudai.ac.jp/~tsubota/hoshi/ho3903.html
今回の、朝青龍は巡業の休場でしょ、こんなので騒ぐ必要はない。朝青龍は現役バリバリで成績・力量抜群の大横綱ですよ。協会ヘの貢献は甚大なのだから多少の我が儘は大目にみるべきではないか。せっかく東西の横綱という看板ができたのに、朝青龍が引退したら協会の営業上も拙いのでは。フライデーを読みましたが、朝青龍は親方の言うことをきかなくなったと書かれていたが、それはそれでよいと思う。実力でなんぼという世界のほうがわかりやすい。
横綱は親方より威張っていいんですよ。玉錦は二枚鑑札で二所ノ関親方も兼ねましたが、よく物言いをつけたんですよ。今でもルール上控え力士が物言いをつけてよいことになっているが、昔は東西対抗戦もあったので、控え力士が物言いをつけることがよくあったらしい。昭和13年春場所の双葉山-両国の大物言いが有名ですが、取り直しの裁定にもかかわらず、控えの玉錦は両国の勝ちというかなり強引な主張で譲らないため説得に30分もかかったわけです。検査役より威張っていいんですよ横綱は。ウィキペディアに春日野親方(元横綱栃木山)の説得なら納得したとも書かれているが、春日野親方は髷が結えなくなって引退しただけで、現役力士とのトーナメント戦で優勝したり凄い実力があったんです。今はそんな凄い親方はいないですよ。
戦後の年六回の本場所と15日興行は協会の営業優先で力士の負担が大きいということは以前からいわれてました。ファンが土俵の充実とガチンコ相撲を望むなら本場所を減らすなり、巡業の休場は大目にみなきゃ
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