未完成原稿シリーズその4 東京都が組合の示威行為を規制しないのはおかしい
これはパソコンのなかにあったもの
私は仕事上、法人登記調査などで東京法務局のある、九段第二合同庁舎をしばしば訪問する。麹町税務署なども同居し来客の多い庁舎である。入り口に2カ所立て札があり記憶によるので正確な表記ではないが、「庁舎構内において、旗・幟・プラカード・凶器の持ち込み、腕章・ゼッケン・ヘルメット・はちまきの着用、面会の強要、演説、座り込み、これに準ずる示威行為禁止」といったことが書かれていて、警備員が一人必ず立ち、人の流れを監視している。つまり国の庁舎では庁舎構内における組合集会、赤旗掲揚や、水道局では黙認されているタテ看については記載がなかったが、これに準ずる示威行為の範疇に入ると思われ、そうしたことは一切認めていないのである。全運輸は昭和48年以降、庁舎構内での職場集会をやめ、構内では集会を開催してないとのことであるが、私も実際に一年前に財務省本省前の職場集会を目撃したことがあり、公道上の選挙カー仕様の車の上で演説がなされ、赤旗はなかったように記憶している。歩道上に全財務と書かれた幟を持った組合員数人と20~40人くらいの聴衆がいた。民間企業でも大手町のマルハとか、三井物産前の集会も見たが歩道上でやっていて構内からは閉め出されていた。施設管理権からして当然のことである。
ところが、東京都はそうではない。むろん九段合同庁舎のような立て札はないし、勤務時間内組合決起集会は構内でやらせ、監視活動もなく組合天国の様相である。千代田営業所は都税事務所との合同庁舎であるが、決起集会の行われる駐車場は常に主として水道局に出入りする設備業者の車で満杯の状況であり、ここで集会を開催することは、来客者の駐車の妨げとなり、業務の阻害であることは明白である。江東営業所にいたってはさらに悪質で、組合は来客の通行を妨げないとしているが、正面玄関前にお立ち台を置いて、組合役員が陣取りってアジ演説をなし、自動ドアや窓ガラスにビラがびっしり貼られ、赤旗が2~3本掲げられ、中に入ると万国旗式のビラが吊り下げられている状況をみれば、来客者はひるむだろうし、あたかも組合が庁舎を封鎖しているかのごとき外観を呈し明白な営業妨害と考える。
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