家族だんらんなんて必要ない
舛添は少し勘違いしてるんじゃないかな。「家庭だんらん法」に言い換え指示=「残業代ゼロ法」で舛添厚労相http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000076-jij-pol
別に残業代のために残業している欲の深い人ばかりじゃないですよ。そもそもホワイトカラーに8時間原則なんていうのが間違っているわけですよ。反対者がそんなに8時間労働に拘るなら、そう言う人は北朝鮮に拉致されればいいんですよ。北朝鮮は憲法で8時間労働が保障されてますから。第一に誠実労働義務だ。誠意をもって献身的に働くことが正しいですよ。仕事を先延ばしにすると拙いから残業しているんですよ。仕事へのコミットメントとしての長時間労働です。仕事が好きで熱中して残業している人もいるし、仕事を覚えるのには熱中して寝袋もってやるくらいじゃないと駄目。育児休業や仕事をさぼっている人をカバ-している場合も多分にある。
もちろん時代の要請も重要だ。MITのポール・オスターマン教授(註1)によると、アメリカの企業が80年代から90年代の競争的課題に対応した重要な方法のひとつが、高業績業務システムであるという。つまり従来のシステムは、職場は厳密な分業と狭い範囲で設計された専門的な職務で編成され、意思決定や評価は監督者の手中にあったが、品質を改善し、顧客のニーズ応えることができないため、権限、裁量を下層部の従業員に移し、官僚的な階層を排除し、仕事の定義をフレキシブルにするのが高業績業務システムだ。
要するに組織がフラット化し、官僚制が打破されている高業績業務システムや顧客ロイヤリティ経営、顧客満足度が重視されている今日、権限や裁量が下層の従業員にももたされるようになってます。多くの企業が採用している目標管理だって、従業員が自発的に目標を設定しているわけですから裁量性が認められてます。主体的ジョブデザイン行動やネットワーキング行動が求められています。時給ワーカーのように指示された範囲の仕事をやれば良いというものではないです。だから、ホワイトカラーはですね。下層の従業員でも管理職・専門職並みの待遇でいいいんですよ。いわゆる残業代に相当するものがタダになるわけじゃないでしょ。裁量労働制でも定額の裁量労働手当みたいのがつくそうだし、要するに役所のカラ超勤手当みたいのがつくでしょう。私は欲が深くないのでそういうものが全くなくてもホワイトカラーエグゼンプションを望みますが。
ホワイトカラーの生産性が低いと、国際的な競争でも日本は不利になりますよ。だから国家繁栄の為にも
労働時間法制の抜本的見直しが必要ですよ。
時間制限なしに一生懸命働いて、実績を上げた人が昇進していく方が努力が報われて公正でもある。きつい仕事でもなく汚い仕事でもないホワイトカラーは週最低58時間働くべきだ。次のブログを見て下さい。http://antilabor.cocolog-nifty.com/blog/2007/08/post_40dc_1.html土曜日も日曜も自由に出勤して働いたほうが平日に毎日10時まで仕事するより楽。ホワイトカラーエグゼンプションが楽だし、管理職・専門職並みの働き方だから誇りがもてる。時間制限されるの時給ワーカーみたいに働かされるのが不満ですから。特に顧客相手、取引のある仕事だと、顧客が在宅している時間帯に仕事をしたほうが能率がよく、そもそも8時間労働なんて言うのが大きな間違い。炭坑労働者のようなきつい仕事ならともかく、アメリカの鉄鋼労働者は1910年代は毎日12時間労働で休みなしだった。つまり週84時間労働ですよ。ウォルマートの二代目社長だったデビッド・グラスは毎日16時間勤務、グーグルの女副社長は9時~24時勤務3時に寝る毎日だという。それくらい働けたら本当にうらやましいと思うよ。
だから家族だんらんなんて必要ないんだって。人生の幸福とは職業上の成功のことだ。ビジネスで成功する為には、家族の犠牲は当然です。その人の社会的地位、威信というのは職業上の地位のことです。仕事で実績を上げることが第一であって、家族なんて二の次、三の次、アメリカでは1990年代以降従来なかったホワイトカラーのレイオフがみられるようになった。だから一生懸命働かなきゃいけないんですよ。労働基準法のような悪法や、労働組合に統制されることなく、自由に時間制限なく働けることが幸福追求の権利として主張されるべきです。
家族団らんとか片隅の幸福なんて言うのはばかばかしい。だいたい生涯未婚率は日本では高くなってます。詳しい数字は知りませんが、今の20代、30代は25~30%台の未婚率になりそうなんでしょ。だから結婚したくても多くの人はできなくなります。家族団らん自体が、贅沢になります。贅沢は敵です。家族団らんなどより仕事の方が楽しいし価値があります。
(註1)P・オスターマン著、伊藤・佐藤・田中・橋場訳『アメリカ・新たなる繁栄へのシナリオ』ミネルヴァ書房(京都)2003年
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