SASインスティチュートの企業文化との比較(7-東京都水道局との)
SASインスティチュートが優良企業(但し非上場企業である)であることはSAS、2007 年売上高は過去最高の 21 億 5,000 万米ドルを記録http://www.sas.com/offices/asiapacific/japan/news/press/200802/06d.htmlと言う記事でも明らかでしょう。ノースカロライナが世界に誇ることのできる企業ですよ。SAS、米フォーチュン誌「最も働きがいのある会社ベスト100」に 11 年連続でランクインという記事によると「米国 SAS Institute Inc.(以下SAS)は、米フォーチュン誌が毎年発表する「最も働きがいのある会社ベスト100(100 Best Companies to Work For)」に 11 年連続で選出されたと発表しました。前回よりも順位を 19 ランク上げ、29 位になっただけでなく、「待遇の良い企業トップ25 (25 top-paying companies)」、「社内に良いスポーツジムがある企業トップ6 (one of six with the best gym)」、「医療保険(Health Care)」、「子育て支援 (Childcare)」、「ワークライフバランス (work/life balance)」の各部門のランキングでも名前が挙がりました。 」ということです。http://money.cnn.com/magazines/fortune/bestcompanies/2008/snapshots/29.html
http://money.cnn.com/galleries/2008/fortune/0801/gallery.bestcos_toppay.fortune/24.html
しかし私はSASのように福利厚生を重視する企業が決して良いとは言いません。女性にとって働きやすい企業が良いとは決して思ってないからです。
しかしSASがこれだけ成功しているということは、社風が優れていると言っていいです。実際社員はとても親切で協調性があると言われてます。ワークライフバランスと言うならばとそのような高い収益性と企業風土がなければ無理だと言うことです。
厚生労働省や内閣府などが次世代支援、子育て支援、ワークライフバランスをさかんに言ってますが私は断乎反対です。実態としてわが東京都水道局などSASとは全く逆の文化ですから。
東京都水道局 コラボレーション・協力的態度の全くない脅迫者、悪人が尊重される企業文化の例その1
「右かっくん左かっくんオヤジ」続編
かっくんおやじは私を脅しましたし、良心のひとかけらもない欲と打算だけの俗物そのものです。
例えば歓送迎会の料理でジンギスカン鍋が出たんですが、ほとんど肉をパクパクパクパク食っちゃう。そのえげつなさったらないですよ。職場に売りに来る弁当屋があるんですが、カックンおやじはみそ汁の袋を二つとるんです。かっくんおやじと洗濯物をクリーニング屋に出しに行ったんですが、その店は配達をしていない店なのに、無理矢理強引に配達させたんですよ。それはとりにいくのが面倒だからです。ものの言い方がはじめから断定的で議論にならない。これはこうですよね。とか言って強引に自己主張にもっていく。私を指さして「人間性が悪い」と言いました。悪人から悪人呼ばわりされるということはつまり私は善人ですから何とも思いませんが、指さされて悪人呼ばわリするの不愉快ですよ。
かっくんは自分の担当職務でも出張を嫌がります。私は忙しいのに、本当はかっくんおやじが、本局まで行って局長の公印を貰ってくればいいのに、わざわざ私が行かなければならない羽目になったわけです。かっくんおやじはインターネット見て暇そうにしてるだけなのに係長は遠慮して出張してくださいとは絶対言わない。
かっくんおやじを見ていると、職場はインターネットカフェ状態ですよ。パソコンは遊びの小道具になってるわけです。本当におもしろがって見ているならまだいいんだ。単に暇つぶしに見ているから不愉快ですよ。かっくんおやじは首を振ってインターネットを見ている時が一番機嫌がいいんです。係長って処世術が全ての俗物そのものですから、上役にゴマをスリ、女子職員は甘やかしてご機嫌をとり、カックンオヤジみたいな、仕事をしたくない人にインターネットカフェ状態の職場を提供し、ご機嫌を取り、労務管理はしない。私みたいに熱心に仕事をするとワカーホリックはけしからんとか言って叩きまくる。
ウォルマートはコミットメント(仕事に励む、献身的に働く姿勢)が重視されることはさんざん書きました。もちろん協調性も重視されてます。シスコシステムズは仕事に対する情熱を重視します。マイクロソフトは勤労を貴ぶ気風があることは前にも書きました。東京都水道局では逆に仕事に対する熱意のない人、仕事を他人に押しつけたい人ほど尊重されるんです。これは全く馬鹿げてます。
私は例えば育児休業で人がすくなくなっても、それをカバーして事業運営にし支障がないよう仕事をこなすのは黙示的協力義務として当然だと思う。コモンローの黙示的義務条項っていうのは、別にイギリスでなくても当然のことですよ。
だから指図されなくても仕事はやります。黙示的誠実労働義務と考えますから。まじめなんですよ。奉公人や執事は家内のいっさいがっさいの仕事をこなすことになってますから、それと同じ考え方ですね。しかし、かっくんおやじは、上位者から指示された最低限の仕事しかしません。自発的にすすんでは何も仕事はしません。できるだけ仕事はおしつけたい、実際におしつけます。私は役職者じゃないから、何をいっても協力しません。私がかっくんおやじの担当業務のかなりの部分を協力してやっているのに、逆はない。それがえげつなーいんです。えげつなさの極致のような悪人ですよ。かっくんおやじばっかりじゃない。私が係内全員でやるのが慣例だからこれを手伝ってほしていといっても、上司からの指示でないと動けないと官僚主義的なことししかいわない人ばかりだし、それで育児休業女みたいに仕事するなとくるから、私は怒り心頭にきているわけですよ。仕事するなは、労働力処分の個人の自由の全面的否定です。これが実は最大に不愉快な問題ですが、話しをかっくんおやじに戻しましょう。
かっくんおやじっていうのはある意味で処世術はたけてます。上司や女性には愛想がよくふるまいます。上に立つ人は人の本性を見抜くことができませんから、愛想良く取り入るかっくんおやじに好意的ですね。だから悪人が尊重さます。
かっくんおやじは妊娠出産育児休暇で1年九ヶ月以上休んだ女とは最初の3ヶ月ほどしか一緒だったわけですが、そのごまのすりかたのえげつなさというか凄いんですね。
かっくんおやじは妊娠女に対して、「うっーー 何でもやりますよ うっーー」何でも手伝います。私用でも手伝いますから何でも言いつけて下さい。「うっーーうっーー」この声がこびりついて離れないですね。
これには私も怒り心頭にきているわけですよ。その女はかっくんおやじが配属された段階で、妊娠のため大幅に仕事を減らしているわけで手伝う必要なんか全然ない。
その女が主導して勝手に、仕事を割り振って(つまり仕事を他人に押しつけて)、かっくんおやじにもかなりの仕事の負担を与えたわけでが、実際にはかっくんおやじがやったのは、その女から引き継いだ仕事だけ。それ以外は私が経験者だかあれこれ説明してもきかない。すすんでやらないか、ほとんど私が主導してやらざるをえなくなったわけですよ。
かっくんおやじは、係長が女のいいなりで、労務管理できない雰囲気を察知して、実質的に指令塔になってる女に媚びていれば安泰だと、そういう勘が働いているじゃないかと思いますが。
私には協力することは絶対なかったですね。死んでもやりませんよ。右かっくん、左かっくん、かっくん、かっくん、かっくん、かっくん、首を振りながらインターネットをみているだけですよ。私が8時から夜10時まで職場にいて途中休むとしても12時間以上連日仕事したって、かっくんおやじは目の前でインターネットを見ながらかっくん、かっくん、爪切り、耳糞ほじりをやっているだけだけですから気分悪いですよー。周囲がいかに忙しそうにしても平気でかっくん、かっくんと首を振ってインターネットを見て一日が終わるんです。
ただでさえ人が少ないんです。検算とか書類整理とか封筒の宛名書きとか、そういう小さな仕事でも手伝ってもらえば気持ちがいいし、助かるんですが、駆り立ては悪、仕事をしない主義の風土だから、そういうことはないし、インターネットだって業務に関係ないものを見るのは規律違反ですが、インターネットカフェ状態じゃないとかっくんおやじは機嫌が悪い。適当に書類みたり、パソコンをみるポーズとっているのが仕事だと思っている。
もっと怒り心頭にきているのは、育児休暇で人が減って、カックンおやじをはじめ、仕事に熱意がなく協力しない人ばかりでやっているから大変なのに。係長は私に対して、何で残業する仕事があるんだと怒りまくっているわけですよ。其れだったら、かっくんおやじに、担当業務は進んでやるように、周囲の人に協力するよう言えばいいじゃないですか。其れは絶対言わない。死んでも言わないです。私がカックンおやじにこれを協力してくれと言っても、まず怒るか、やったとしてもやる気ないし、これは俺様の仕事じゃない。あなたには上司じゃないから指図する権限はないとかで拒否されるから結局遠慮しちゃって、自分でやってしまった方が早いから、そういう分もやってましたよ。私はかっくんおやじが、担当業務なのに自発的にやってない仕事をやっている上に協力もしてもらえないということになっているわけですよ。係長は任せるだ。任せるだの一点張りです。実際には任せても仕事しないんだから、担当者でなくてもやっていかないと、組織の運営が回っていかないわけですよ。
係長は仕事をやっている人を叩いて、育児休業女とかかっくんおやじを絶対支持です。育児休業でほっぽり投げられた仕事が、指図されなくてもカバーしているのは残業するからけしからんと係長は機嫌が悪いんですよ。其れやらないと、法令遵守できないし、本局から怒られますが全く労務管理能力のない人が監督職員になっているとしか思えません。黙示的協力義務だといってもわかりませんね。たぶん
サービス残業を敵視する人が係長を非難していて、それで仕事をするのがけしからんとなっているわれけけです。それをいうんだったら、労働力処分の自由を言います。ロックナー判決マンセーと言っているくらいだから。
話しが横道にそれました。かっくんおやじに戻します。かっくんおやじは、それはあなたの担当業務だからやってくださいと言っても怒りまくる。2年目になると新しい人に仕事におしつけまっくってますから、休暇のとりかたも全て自己優先で。係長もかっくん、かっくんインターネットカフェ状態にして機嫌をよくすることしか考えないから、仕事の負担も減らして、全てかっくんおやじに都合の良いペースで回ってしまってます。
私はかっくんおやじが雑務が嫌いで机から動きたくないならそれでもいいとも思ってたんですよ。かっくんおやじは計算とか得意なんですよ。彼のキャリアもある程度知ってますから、仕事の割り振りでも、そういう得意分野を生かして、計算や検算のある仕事は分担してもらったり工夫すれば効率的なんですが、絶対係長は話もきかないし、全て独断で仕事を割りふります。人の使い方も下手ですね。
皆さんも承知されてると思いますが、東京都に限らず我が国の慣行は職務分担というのは実にいい加減で、アメリカのような職務分析や詳細な職務記述書による管理というものはない。仕事に人をつけるんじゃなくて、人に仕事をつける。それもきわめて大雑把で監督職員は全体の分量を把握しているわけでもないんです。そもそも日本の人事課というのは職務分析とかやりませんから。もっとも今日ではアメリカでも職務記述書による労務管理や職務等級制度は見直されてます。柔軟性がないし、技術の進歩や組織変更による業務量の変化で職務分析は陳腐化しますから。その点、職務記述書でかっちり職務範囲を決めないほうが柔軟性があり、高業績業務システムになるわけです。
問題は、職務分担というのもなんの根拠もなく、人に割り当てるだけなので恣意的になりがちなことです。分析も何もなくやっていない。仕事をしたくない人にはそれなリに業務量を減らすから恣意的としかいいようがない。実際に担当職務を着実にこなしているか検証もないし、全ていい加減で、仕事への熱意のない、仕事をやりたくない、押しつけたい人のペースとそれに従うような風土を醸成してますから人間が腐っていくんです。
そういうと私の反対者は「郷に入れば郷に従え」であなたもかっくんおやじのように悪人になればとかいうんでしょう。東京都水道局はかっくんおやじのような悪人が尊重され黙示的誠実労働義務を強調する私のような善人を叩く、脅迫者、悪人優位文化だから、あなたもそれに染まって悪人になったらどうとか言うんでしょう。しかしそれは大きな間違いです。人間を腐らせる企業は最低です。別に悪人になる必要はないはずです。
シスコを時価総額世界一にしたチェンバースは、「善人が勝利する。がつがつと卑しい人間が良いリーダーになるわけではない」(註1)とはっきり言ってますね。善人であっていいんですよ。悪人になる必要はない。
妊娠育児休業の女は親切になるな、親切になるなトさかんに言うんですが、親切で善人でいいんですよ。だってSASインステイチュートの社員はみな親切で協力的なんですよ。シスコのチェンバースもはっきり言ってます。「自分が接して欲しいと思うように他人に接しなさい」(註2)。
いかに悪人尊重であろうと、40代になると居場所がなくなる企業もすくなくないんだ。かっくんおやじに苛められつつも、民間企業ほどノルマのきつくない仕事をして高額の給料もらって雇用されているだけましじゃないか贅沢をいうなというかもしれませんが。そこは考え方が違います。エンプロイヤビリティーという考え方があって、仮に解雇されたとしても、その人に実務能力を与え、雇用させる能力を備えさせた企業は良い企業だという考え方があります。能力を伸ばしてくれる会社なら、クビになっても恩義を感じるが、労働意欲を萎縮させる。成果を出すチャンスを潰したりする企業ではエンプロイヤビリティーを向上させることができないです。
よく知られていることですが、ヒューレット・パッカードというのは独自の企業文化があって従業員を大切にする社風で、創業者は従業員の解雇を避けるためコンパックとの合併に反対でしたが、カーリー・フィオリーナCEOが強引にコンパックと合併したという経緯があります。
フィオリーナに関するビジネス書に書いてあったことですが、解雇されてもヒューレット・パッカードの社員はこの会社に働くことができて良かったと言うそうです。
続く
(註1)デービッド・スタウファー(金利光訳)のワールドビジネスサクセスシリーズ『E・コマースで世界をリードするシスコ』三修社2004年 38頁
(註2)同上26頁
米フォーチュン誌「最も働きがいのある会社ベスト100 http://money.cnn.com/magazines/fortune/bestcompanies/2008/full_list/index.html
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