読書感想『日本に迫るネット革命の覇者アップルとグーグル』
通俗的な本ですが、通勤途中に読む軽い本として買いました。小川浩・林信行共著インプレスR&D 2008年。私はアップルはよく知らない。ウィンドウズしか使えないんだよね。勘所は両社ともフラットな組織ということではないでしょうか。77頁です。「非常にフラットな組織で、あまり上下の階層はなく、平のエンジニアが上級エンジニアに気軽に話せる雰囲気がある」これは別に両社に限ったことではないです。官僚主義的でない組織ということですね。トップが一般社員と気軽に話すのは、アメリカの非組合企業ではあたりまえのことですよ。オープンドアーポリシーと言います。ウォルマートもそうですね。トップが時給労働者に店長に不満があるならどしどし言ってくださいと言いますよね。トップに直接電話して苦情もいえるんです。二代目のトップであるデビッド・グラスが1日16時間働いているというのも、社員からの苦情に逐一答えているためでしょう。非組合企業は社員を大切に扱うんですよ。
我が東京都水道局でも局長の職場訪問はありますが、取り巻きと当該部署の管理職以下でお膳立てををして、事前にシナリオがあって、管理職が推薦した職員とシナリオどおりに中間管理職の指揮で、業務報告し対話するというだけで、フランクな会話というのはないわけです。官僚主義的ですが、そういう企業文化とは全然違いますね。
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