感想 平山朝治 「比較経済思想序説 : マルクス,ウェーバー、ハイエクを超えて(第二回)」(1)
平山朝治氏は読者になにおっと思わせるユニークな結論を出す学者なので、暇潰しに読むとそれなりに面白いが、結論にはかなり批判的で安易に同調することもないだろう。https://www.tulips.tsukuba.ac.jp/dspace/handle/2241/90936筑波大学経済学論集29号(1993)この論文の結論は、「大陸西欧的な意味での、個の自立性や権利こそ、未開社会に最も特徴的な原理であり、それを克服し、個の自立を抑圧することこそが、文明社会の最も大切な基盤である」
もとより私は、労働基本権、生存権、女性の権利などを毛嫌いしその「権利性」を全面的に否認しているわけです。憲法から削除したいし、そうしないと我が国は滅びると思っている。プライバシー権を加憲することも反対であるから、このような誤った権利を徹底的に弾圧することには賛成しますが、しかしながら階級立法を毛嫌いし、全て叩きつぶして無効にしたいので、そのような意味で「個の自立」は好意的ですから、さらに私は西欧近代は性を抑圧し過ぎたと認識し性の抑圧からの解放にも好意的でリベラルなのでハイエクのようにフロイトを批判しませんので、平山氏の見解は極論のように思えるので同調しません。
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