感想 月刊高校教育9月号
114頁の今月の教育ニュース 新学習指導要領解説書の竹島記述問題です。
竹島とは、隠岐諸島北西約160キロにある、2つの小島と数十の岩礁からなる群島で、23ヘクタールと総面積は日比谷公園程度、海面にそびえ立っていて、植生や飲料水に乏しい。
記事によると、領有権問題を扱っている中学校の地理の教科書は6冊中1冊、公民は8冊中3冊、「我が国固有の領土」と明記しているのは扶桑社と東京書籍の2冊のみ。竹島が日本領となった歴史を解説しているのはない。ある中堅出版社の担当者は「中学生の発達段階を考えると難しいと危惧した」とあります。
なるほど無主地先占とか、サンフランシスコ平和条約での米国の認定、李承晩ラインと不法占拠、日本船が拿捕されたり、日韓漁業協定、暫定水域まで説明するのは難しいかもしれない。私自身よく知らない。
以下記事から引用です。「江戸時代の初期の1618年には、鳥取藩伯耆国米子の町人が幕府から鬱陵島への渡海免許を受けました。当時の竹島は鬱陵島渡航の目標やアワビの漁獲地として利用され、日本は17世紀半ばに領有権を確立したそうです。竹島が正式に日本領となる契機はアシカともいわれます。乱獲されるアシカ猟を安定させようと島根県隠岐島民の中井養三郎は、明治政府に竹島の領土編入と貸し下げを要望。政府は1905年、同県編入を閣議決定しました。」とありますが、アシカが群棲して漁獲の好地だったという歴史は中学生にも難しくはないように思います。(外務省のホームページ竹島問題の概要http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/takeshima/gaiyo.html 参考http://blogs.yahoo.co.jp/dune01220227/54234892.html http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=105200145)
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