感想 月刊高校教育2008 8月号 10月号
8月号の特集は「ネット・ケータイとの共生を図る」 2007年7月発表の内閣府調査によるとケータイ所有率は、小学生31%、中学生57.6%、高校生96%で、高校生は必需品となっている。2008年4月の日本青少年研究所の調査でも96.5%である。千葉勝吾の記事によると1998年の都立高校生1200名の調査では3%だったからここ10年で3%から96%に上昇したことになる。当初ケータイはアルバイト率の高い学校から自立の象徴とみなされ広まったと言っている。
私はITに弱いんで、モバゲーとかプロフと言われても何かわからないんだよね。時代遅れと言うほかないな。
122頁今月の教育ニュースは「3分の1の大学で高校範囲学習」文部科学省の昨年11~12月の国公立710校の調査によると、33%がリメディアル教育(補習授業)、36%が学力別クラス編成を行っていることです。
アメリカでは昔から当たり前ですよ。入学時にプレイスメントテストと言う学力調査テストをやって、振り分けるんです。高校-大学の接続関係を円滑にするため当然だと思います。つまり、高校の履修科目や水準にばらつきがあるから当然だし、それをやっているのは親切な大学だと思います。71%の大学がリポートの作成や図書館の利用方法を教える「初年次教育」を行ってますがとても親切ですね。昔は何にもやらなかったそんなものやってられるかというぐらい教育不熱心だった。今の大学は親切だし学生も真面目なんじゃないですか。
記事は「お手軽入試」とか入試を甘くしてきたツケとか書いてますが、私は反対です。大学は入試で一定の偏差値以上の人を採って治療教育みたいな手間をかけないでふんぞり返っていられる時代じゃない。適性をある人を採って高校教育の穴埋めも大学でやって育てると言うことでいいんじゃないですか。
これは最新の10月号の特集「これからの高大接続を考える」特集の斎藤剛史の記事ですが2008年の大学。短大進学率が52.8%。2007年の私立大学の入学者全体のうち一般入試合格者は49.6%で5割をきっている。つまり、推薦入試、アドミッションオフィス入試等で入ってきているわけです。「大学入試により学生の学力が保障されるという選抜システムが既に機能しなくなりつつある」とのことです。
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