Employee Free Choice Act反対運動は立ち上がってます
私はインターネットの変化に疎くてよく知らなかったのですが、ニューヨークタイムズは古い記事が有料だったのであまりアクセスしてなかったのですが、一昨年から最近古い記事も無料で読めるようになったようです。ウォールストリートジャーナルもマードックの方針で昨年から大部分の記事を無料化したそうです。以前より便利になりました。http://ascii.jp/elem/000/000/174/174024/。
そこでニューヨークタイムズ の1月8日の記事Bill Easing Unionizing Is Under Heavy Attack http://www.nytimes.com/2009/01/09/us/09labor.html?_r=1&scp=1&sq=Employee%20Free%20Choice%20&st=cseですが、労働組合が排他的交渉代表権を獲得することを容易にするカードチェック法案Employee Free Choice Actの情勢を伝えてます。
「共和党のリーダーと企業のロビイストは、民主党には上院で議事進行妨害に打ち勝つ60の投票権がないと言います。 しかし、労働組合のリーダは楽観主義を声に出します。オバマが法案を支持していること。上院で民主党はおよそ60の議席を有すること。共和党でも1人が態度未定であること。」非常に厳しい情勢であることに変わりありません。Mark McKinnonがいうようにこの法案は1930年代以来もっとも急進的な労働法の修正であります。私が思うにタフトハートレー法以降最大の労働組合の巻き返しとなります。タフトハートレー法が組織化に対して中立立法であるのに、この法案は実質的に団体交渉奨励となり悪法です。
しかしニューヨークタイムズは反対運動を紹介してます。
1 Workforce Fairness Institute http://www.workforcefairness.com/
従業員が無記名秘密投票で組合を承認するか否かを決定する権利を剥奪する法案を非難してます。
億万ドルを費やして反対運動をやります
2 the Center for Union Facts http://www.unionfacts.com/
テレビのスポット広告に何百万ドルを費やして、法案を支持する民主党議員に圧力をかけます。
この記事によると、Service Employees International Unio, Teamsters , United Food and Commercial Workersといった大労働組合の究極のねらいは、ウォルマート、ターゲットのような組合不在の小売業の組織化と書かれてます。しかし、もしウォルマートが組織化されるとレーバーコストが高くなって、エブリデーロープライスは困難になりかねません。消費者にとっても不利益です。競合するファミリーダラーとかダラーゼネラルといった店に客を奪われるでしょう。私は断然反労働組合のウォルマートを支持しますhttp://online.wsj.com/article/SB121755649066303381.html?mod=hpp_us_whats_news#articleTabs_comments。アメリカのビジネスと従業員の選択の権利のために必死の情勢といえるでしょう。
私が調べた他にも法案に反対する反労働組合組織は多数あります。
例えばAlliance for Worker Freedom http://www.workerfreedom.org/
COALITION FOR A DEMOCRATIC WORKPLACE [注 ホームページに入ると声が出ます]http://www.myprivateballot.com/
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