ずる賢いオバマ-福音派の取り込み
12月20日のニュースですが、「オバマ次期大統領:就任式の牧師に同性婚反対論者」とという記事http://mainichi.jp/select/world/obama/news/20081220k0000e030019000c.htmlがあります、1月20日の大統領就任式で祈とうする牧師にキリスト教福音派の著名牧師リック・ウォーレン師を選んだ。ウィキペディアによると、著書『人生を導く5つの目的』は、ニュヨークタイムズで連続167週で一位 を記録し、売り上げは3000万部以上と記録的なベストセラーになった。2005年10月31日版のU.S. News and World Reportで、アメリカのトップ25のリーダーの1人に挙げられた。また、「米国で最も影響力のある霊的指導者」とも呼ばれる。
毎日記事は「オバマ氏支持派からも「裏切られた思いだ」(同性婚支持の著名ブロガー、アンドルー・サリバン氏)など反発が出ており、就任式での抗議デモを懸念する声もある。」というが、共和党ブッシュの支持基盤だったエバンジュリカル(キリスト教福音派-キリスト教右翼という言い方もある)の切り崩しは重要な戦略だった。オバマは支持基盤拡大、選挙のためには中核的支持者も裏切るなかなかずる賢い政治家といえるだろう。もっとも選挙中から当選すれば宗教組織による社会奉仕活動を促進するとか言っていた。越智道雄の『誰がオバマを大統領に選んだのか』NTT出版2008年によると福音派の1980年代以降の新世代層ではイラク戦争の旗振りをやらされてこの始末となり、反中絶とか政治的綱領に対する倦怠感があり、共和党不支持層が拡大していたということである。オバマがつけ込む隙があったのである。
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