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2009/02/14

感想 吉田一彦「古代国家論の展望-律令国家論批判-」

このブログは読書カードやサイト閲覧メモ、ちよっとした情報メモのようなつまらない記事も書いていく方針とします。
『歴史評論』693号 2008年1月号、今でも中学・高校の歴史教育では、律令の規定どおり、すべての人民が戸籍計帳で国家に把握され、全員に口分田が班給され、水田稲作農業が行われ、租庸調が徴収され、班田農民たちは厳しい個別人身支配を受けていたと教えているらしい。しかし、古代史研究の最前線では、実態が異なることを承知している。
坂本太郎によって「律令制」という用語が確立したが、7世紀を近代的な概念での「法治国家」樹立の過程と捉えるのは正しくないと著者は言う。中国においても、天下の統治は天子の徳によるという思想が尊重され、律令のような成文法による統治は重んぜられていない。それは日本も同じことであるようだ。
例えば、よく知られていることではあるが、庸の賦課、歳役一○日の規定は一度も実施されず、木簡などをみると庸を米で徴収することが広く行われていた。刑罰は律と異なる処断が行われていた。僧尼令に基づく処断は一例もない。ただ多くの人は坂本パラダイムに慣れ親しんでいるので古代国家を「律令国家成立」-「律令制の崩壊過程」という脈絡で理解しているし、この概念はそう簡単に否定されないだろう。

著者が「律令国家」に代わる概念として提示しているのは「皇帝(天皇)制度」である。「天皇」号の由来について著者は次のように言う。中国の君主は秦の始皇帝以来「皇帝」を称するのが一般的だったが、唐の高宗が674年に「皇帝」を改めて「天皇」を称した。我が国は、それまで君主号として「大王」を号していたが、唐の高宗にならって、「天皇」号を導入したと言う。
律令編纂は「皇帝(天皇)制度」に付随する事業の一つという位置づけでよいとする。
著者は国号について「倭」は他称でマイナスの価値評価を含んでいるため「天皇制度」に対応する国号として「日本」が考案され自称したとする。藤原京などの都城造営、年号、夷狄概念、儀鳳暦、記紀編纂、銭貨鋳造、律令編纂は「皇帝(天皇)制度」の成立という視角からとらえるべきだとする。それはそうだろう。

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