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2009/03/16

ヴァーチャル・チャイルド・ポルノ規制違憲判決(合衆国最高裁2002年Ashcroft v. Free Speech Coalition)の考察その2

インターネットで検索したところ、Ashcroft v. Free Speech Coalition判決の翻訳があります。

http://homepage2.nifty.com/dreirot/column/porno.html

 法廷意見執筆者のアンソニー・ケネディ判事はレーガン任命の穏健な保守派であるが、バランス感覚のとれた司法判断をとる。就任時、自分は連邦地裁判事になるのが目標だった。最高裁判事になれたのは望外の幸運と率直に喜びを語った人柄の良さが印象的。現在の最高裁では決定票を握れる位置にあるため同判事主導による重要判決も少なくない。もっともローレンス判決(男色行為処罰立法違憲)は行き過ぎだと思うし批判的ですが、Ashcroft v. Free Speech Coalitionは私のような素人が読んでも名判決だと思う。

 第一に、「明白な性行為に従事しているよう17歳の者のように見えるもの(what)の絵(picture)は、全ての場合において社会規範に反するわけではない。と明快に述べたことである。この見解を説明するのに各州の法定婚姻適齢と、ロミオとジュリエット、アカデミー賞作品賞を受賞したアメリカンビューティーに言及していますが、表現権擁護への熱意を感じ大変好感がもてる部分である。

CPPA(児童ポルノ禁止法 Child Pornography Prevention Act は、真面目な文学的、芸術的、政治的、又は科学的な価値にもかかわらず言論を禁止している。法令は、性行為に従事している10代という概念の視覚的な描写を禁止している。それは現代社会の事実であり、時代を通じて芸術と文学の主題となってきた。CPPAの下では、人物が18歳未満の者に見えさえすればイメージは禁止される。合衆国法典 タイトル182256(1)。 これは人が性的関係に同意して良い年齢と同様に、多くの州における結婚のための法定年齢よりも高い。第2243(a)を見よ(連邦の海域及び良識での合意年齢は16)。U.S. National Survey of State Laws 384-388(R. Leiter ed., 3d ed. 1999)を見よ(48州で親の同意の下16歳で結婚が許可される)。W.Eskridge & N. Hunter, Sexuality, Gender, and the Law 1021-1022(1997)を見よ(39州とコロンビア特別区では合意年齢は16歳かそれより若い)。もちろん、若者達の中のある者が、彼ら自身の気持ちからまたは彼らが性的虐待の被害者であるために、法定年齢以前に性行為をすることを否定できない。

 10代の性行為と子どもの性的虐待という2つのテーマは、無数の文学作品に吹き込まれている。ウィリアム・シェイクスピアは、片方はたった13歳という、最も有名な10代の恋人を創造した。 See Romeo and juliet, act Ⅰ,sc. 2, l. 9(“彼女は14歳になるようには見えなかった”) 劇の中で、シェイクスピアはその関係をすばらしく無邪気に描いているが、児童向けではない。その作品は少なくとも40の映画で、10代の少年少女が彼らの関係を性交することによって完全なものとしていることを暗示して、感激させている。E.g., Romeo and Juliet(B. Luhrmann director, 1996) シェイクスピアはエリザベス時代の観客のために、明白な性的なシーンを描かなかったかも知れない。しかし、現代の監督は、より平凡なアプローチを採用して、作品がわいせつなものであるという結論にされないようにした。

現代の映画は、似たようなテーマを追い求めている。去年のアカデミー賞の
Best Pictureにノミネートされた映画にTrafficがある。 See Predictable and Less So, the Academy Award Contenders, N.Y. Times, Feb. 14, 2001, p. E11. その映画は麻薬におぼれる10代-16歳とされている-を描いている。視聴者は、彼女の麻薬常用による堕落と、最後には彼女が不潔な部屋で麻薬のためにセックスをするのを見る。 1年前、American Beautyがアカデミー賞のBest Pictureをとった。 See "American Beauty" Tops the Oscars, N.Y. Times, Mar.27, 2000, p.E1. その映画の中では、10代の少女が彼女の10代のボーイフレンドと性的関係を結び、そして、別の子は喜ばせることに身をゆだねている。映画はまた、観客はその行為が行われていないと理解するかも知れないが、あるキャラクターが、自分は10代の少年が年上の男性と性行為を行っているのを見た、と信じる、というシーンを含んでいる。

我々の社会では、他の文化と同様に、若者の運命や生き方に共感や、不朽の魅力を感じる。芸術や文学は、我々みながもっている子どもの人格形成期への興味を表現している。それは我々がかつて知ったように、傷が嘆かわしい、深い失望になったり、悲劇的な選択ミスをしたりすることがあるが、道徳的な行動や自己達成もまだ手が届く範囲にある時期だ。 我々が言及している映画が
CPPAに違反するかどうか、法令の禁止の広い範囲に入るテーマを調査する。もしこれらの映画や、他の数百のより注目度の劣る映画が、法令の定義内の性的行為のグラフィック表現を1つでも含んでいると、その映画の所有者は、作品の価値を回復する調査無しに、厳しい罰則を必要とすることになる。これは、修正第一条のルールの趣旨と矛盾する。:作品の芸術的価値は、たった1つのきわどいシーンの存在に左右されない。 see Book named "John Cleland's Memoirs of a Woman of Pleasure" v. Attorney General of mass., 383 U.S.413, 419 (1966)(多数意見)(“本の社会的価値は、わいせつな表現や明白な攻撃によって不利となったり、取り消されたりしない”)Millerの下では、修正第一条は、評価の回復について、作品を全体として考慮して判断することを要求している。たとえそのシーンが孤立した不快な物であっても、そのシーンが物語の一部分にあるという理由で、その作品自体がわいせつなものとはならない。 See Kois v. Wilsconsin, 408 U.S. 229,231(1972)(per curiam) この理由によって、我々が言及した残りの作品も、CPPAは、その禁止とわいせつさの定義によって禁止されているcommunity standardsへの侮辱との間に要求されている関連を欠いているという理由で、わいせつさを禁止すると読むことはできない

 アメリカ合衆国の各州の法定婚姻適齢についてはコーネル大学ロースクールLIIMarriage lawsサイト を見ても分かりますが、婚姻適齢を16歳を基準にしている州が多い、法廷意見は48州で親の同意の下16歳で結婚が許可される、39州とコロンビア特別区では合意年齢は16歳かそれより若いと記していますが、ロークラークが厳密に調べていると思うから、多分正確な数字でしょう。

 脱線しますが、私は民主党の公約にある女子の法定婚姻適齢を16歳から18歳に引き上げ、男女平等とするとしていますが、大反対です。これは法制審議会の答申でもあるわけですが、世界の趨勢は18歳だと言うのですが、とんでもない大嘘ですよ。イギリスが男女とも16歳が法定婚姻適齢である(正確にはイングランドが16~17歳は親の同意要、スコットランドは親の同意も不要)。ドイツは成年である18歳を基準とするが、未成年者においても配偶者が成年であるという条件で16歳以上で婚姻の可能性を開いている。つまり男女を問わず結婚相手18歳以上なら16歳の婚姻を可としている。16-16はダメだが、18-16なら良いというものです。フランスは男18歳、女15歳(例外規定もある)

 ソ連(ロシア)など18歳の国もありますが、それが世界の趨勢とはいえないです。英仏独は16歳女子は結婚できるわけですよ。アメリカは殆どの州で16歳は婚姻適齢であることは、この判決でも明らかに述べているわけですよ。

 ところが、法律家でこの矛盾を指摘する人は少ない。たぶん日弁連女性委員会とか婦人団体が、婚姻年齢を男女平等達成のシンボルにしたいと言うことで昔から、18歳引き上げを主張してきたことですから、それに逆らってはいけないことになっているのではないか。日弁連女性委員会のために婚姻法制があるわけではないということを重ねて述べておきたいです。

 

 

 

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