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2009/04/14

感想 池尾和人・池田信夫『なぜ世界は不況に陥ったのか』

51wew2ovp3l__bo2204203200_pisitbsti  日経BP社2009年3月刊 ざっと読んだ感想を言うと、日本は規制を徹底的に撤廃して、プロビジネスな政策に全面的に転換しないともうダメと思いました。

 池田信夫氏は懐疑的な見解を示してますが、2002年ノーベル経済学賞受賞者のエドワード・プレスコット教授は、90年代の日本経済の停滞「失われた10年」の要因が「時短」と「生産性の低下」にあるとしました。このことがこの本でも話題になってますが、つまり30年前と比べて日本人は1割労働時間が短くなったことが、経済低迷のひとつの要因です。この要因は労働基準法の改正という政府の政策によるものであることははっきりしてます。労働組合の強い西ドイツのように別に働きたくないと言ったわけではないのに、生産性が向上してないのに政策的に時短が推進された。池田氏は競争力の強い輸出産業と競争力の弱い国内の非製造業の格差が問題としながら「時短」を生産性低下の要因とするのは無理があるとしていますが、意味がわかりません。競争力の弱い企業が生き延びて。労働時間も減ったのだからろくなことはないとみるのは素朴に正しいのではないですか。アメリカでは80年代以降有給休暇も減って、60~70年代より良く働くようになりました。だからこれは悪政とはっきり断言すべきではないか。。営業と誠実な勤勉さを奨励するのが正しい。だから私は「名ばかり管理職」なんか全然同情しないし、残業代をやる必要はない制度にすべきだと思っている。
 いまだに超過勤務手当の割増率引き上げによる労働時間の抑制や、名目を変えた時短政策、ワークライフバランスや、男も育児参加という名目の残業禁止ウィークや、少子化対策としての有休完全消化とか性懲りもなくやってますが、「時短」が経済低迷の重要な原因ですから、ワークライフバランスでますますダメになります。再三言ってますが、ホワイトカラーエグゼンプションは当然のこととして、労働基準法のオーバーホールが必要です。もちろん池田信夫氏の言う、正社員を解雇しやすくして、生産性の高い企業への労働移動を容易にする制度設計も必要でしょう。

 生産性の低下は何かというと、市場メカニズムが働かず、効率の悪い産業のウエイトが増していると書かれてます。淘汰されるべき産業が生き延び、生産性の高い産業構造に転換していないということです。
 アメリカは70代末から80年代初期が大インフレーション時代で1987年まで長期不況に陥りましたが、1987年から97年に経済が再活性化しました。株主資本主義を悪くいう人がいますがとんでもない。
 企業買収の嵐があって、ダメな経営者がクビになるだけでなく、ダウンサイジング、リエンジニアリング、ホワイトカラーのレイオフつまり大きなリストラが行われた結果、アメリカは産業構造を転換し経済を再活性化することができた。この本では「1980年代の運命の大逆転」と書かれてますが、80年代日本は好況でアメリカはダメになってジャパンアズナンバーワンと慢心してましたが、結局わが国は構造改革が進んでおらずこの30年間に産業構造も変わってないという問題点をこの本は指摘してます。
 池尾和人氏は229頁でこう言ってます「日本では計上収支黒字を重商主義的発想でいいことだと思っている人もいますけれども、それが意味しているのは、貯蓄を自分の国で使いきれない。投資機会の乏しいビジネスをやるのに適していないのがいまの日本ということなのです。それをビジネスをやるのに適した国にかえていくか、それとももう貯蓄ができないくらい貧しくなるか」
 だから、ビジネスのために悪い規制はすべてなくす。自由放任主義への転換しかないと私は思います。

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