林=プレスコット説に思う(3)ドイツに倣う政策はろくなものがない
「ユーロ圏成長率、最悪4・0%のマイナス成長…09年予測」という読売の記事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090505-00000055-yom-bus_allによると、輸出依存度が高いドイツの09年度成長率はマイナス5.4%としている。
しかし、Japan Business Press 「ドイツ経済に忍び寄る「失われた10年」」2009年04月08日Financial Times の翻訳 http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/850を読みましたが、コメルツ銀行のチーフエコノミストは最大マイナス7%としている。
この記事によるとドイツはリーマンショックで大きな影響を受けた。「各地の企業が投資計画を凍結、ドイツの工場は誰も買いたがらない工業製品を作っていることに気づく羽目になった」という。「ちょうど1990年代の日本のように、国内に成長の源を見いだせず、ひたすら世界経済の潮目が変わることを待つ『失われた10年』――長期に及ぶ経済停滞――に突入する危険」があるという。要するに私が言いたいのは、労働協約法、共同決定法、事業所組織法等の協約自治システムをとるドイツ・モデルは自由企業体制とはいえないのでダメだということです。
馬鹿げたことに我が国の政府は、ドイツの時短が時流と勘違いして推進した結果が、経済の停滞だ。政府は労働組合でもないのに時短の旗振りをしたことが犯罪的だということです。
それで『諸君』の最終号のくだらない座談会を読んでたら、反米主義の西尾幹二が「ライン型資本主義」を推奨しているので、本当に馬鹿げているなあと思いました。ドイツや北欧のコーポラティズムはろくなもんじゃですよ。もっとも、『諸君』座談会をけなす池田信夫http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/8d708fb93d1219f8963fe5ef1bef2241もデンマークのような北欧モデルを推奨しているからリバータリアンを標榜する割には、かなり変だと思ってはいますが。
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