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2009/06/06

勝間和代の嘘「先進国の出生率は労働時間に影響される」(1)

 勝間和代はプラネット・ウーマン養成塾というサイト2009/03/24 付「先進国の出生率は労働時間に影響される」というコラムでhttp://xbrand.yahoo.co.jp/magazine/marieclaire/2774/2.html「少子化問題解決の最大の敵は、長時間労働を信仰するオヤジたちです」と結論していますが、論理的な見解とはとても思えません。
  合計特殊出生率は社会的・文化的・経済的諸条件で変位するだろうとは思いますが、労働時間(労働政策)と合計特殊出生率の相関関係を見いだすことは困難です。

 勝間和代が出している出生率と労働時間のデータはこうです。
               週労働時間     出生率
     韓国  46.0     1.20
     香港  45.5        0.96
     日本  43.5         1.27
  イギリス   40.8     1.82
  アメリカ   40.7      2.05
  スウェーデン37.7   1.80
 フランス  36.9    1.89
  出典:世界人口白書、独立行政法人 労働政策研究・研修機構
出所の詳細が不明ですがおよそ2004年~2006年のデータを採っていると思われます。

 しかしこのデータにはドイツ、イタリアといった合計特殊出生率が世界で最も低いレベルの国を欠いてる。意図的に排除したと思われる。ここにドイツの2006年のデータ週労働時間37.9出生率1.32(出所後述)を加えると、勝間の主張は意味をなさなくなるでしょう。
 また日本の数値ですが、総務省の労働力調査〔以下「労調と略す〕では日本は米英より長時間になりますが、厚生労働省の毎月勤労統計〔以下「毎勤」と略す〕・ILO-LABORSTAデータでは米英より短くなっている。製造業では日本は2000年以降、37.7~38.7で推移しており欧州の時短先進国に近い。「労調」は個人(世帯)に質問をし、「毎勤」は事業主への質問なので違いがあるが、勝間が採っているのは自己の主張に有利な「労調」です。そこで、カウンターオピニオンとして私も独自にデータを提示したいと思います。
 労働時間の資料は各種ありますがhttp://crd.ndl.go.jp/GENERAL/servlet/detail.reference?id=1000040648、手頃なところで、労働政策研究・研修機構の『データブック国際労働比較2009』http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/(PDFとExcelファイルでダウンロードできます)から引用します。
 69頁に2006~2007年までの合計特殊出生率のデータがありますPDF http://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2009/02/p069_t2-9.pdf(なお6月3日に厚生労働省が2008年の我が国の合計特殊出生率を発表してます。4日の朝日のトップニュースhttp://www.asahi.com/national/update/0603/TKY200906030278.htmlには外国のデータも記載されています)。
 197頁にG5の生産労働者の年間総実労働時間、198頁に15カ国の週労働時間(製造業)、199頁に11カ国長時間労働者の割合がありますhttp://www.jil.go.jp/kokunai/statistics/databook/2009/ch6.html
  
  製造業の週労働時間    合計特殊出生率
 
 シンガポール  50..5    1.26  
 インド         47.2 *      3.11*
 韓国         45.5**    1.26**  
  香港         45.9**     1.02**
 フィリピン      44.8*    3.54*
 日本 (労調)    42.9**     1.34**
 アメリカ       41.1        2.10
  イギリス       40.7        1.84
  日本(毎勤)    38.7**     1.34**
 豪州         38.2        1.81
  カナダ        38.2 *     1.54*
 ニュージーランド38.0 *    1.96*
  ドイツ          37.9       1.32
  スウェーデン     37.7       1.85
 フランス        37.1       2.00

  無印2006年のデータ
  * 2005年のデータ 但しインド、フィリピン、ニュージーランドの合計特殊出生率は2000年~2005年
 **2007年のデータ

 上記のデータから労働時間と出生率の相関関係は見いだせません。

つづく

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コメント

労働時間と出生率は相関すると思いますよ。フランスでは週35時間労働制にしてから、出生率が上昇しています。単純に移民だけで出生率が上昇しているとは考えにくいです。

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