ウィスコンシン州上院民主党議員は反労働組合法案議決ボイコットのため州外に逃げる
プラカードを持ち赤シャツを着たデモ隊が州議会議事堂に押し寄せ、建物の内部に入り込んでいる。ブログ「苺畑より」によるとウォーカー知事の提案した州公務員の給付の改定は、1.健康保険の保険料従業員負担を現在の5%から12.4%に引き上げる。2.年金積み立ての従業員負担を0%から50%に引き上げることで犠牲はそれほど大きくないという。にもかかわらず労働組合の動員で議会の機能をマヒさせているのは暴挙であるというきびしい批判である。今回のデモは他州からも動員されているとのこと。http://biglizards.net/strawberryblog/archives/2011/02/post_1182.html
これは36億ドルの予算のギャップを埋めるために今後2年間で3億ドルを節約するためのもので、そのために 警察と消防以外の団体交渉権を剥奪する計画である。
ウィスコンシンの上院民主党議員は法案議決ボイコットのためイリノイ州のロックフォードに逃げているという。保守派は強力な州公務員の労働組合は財政危機の要因であり、
共和党はラストベルトの他の州でもウォーカー知事のやり方を模倣してほしいと考えている。LAタイムズの記事では12の州で団体協約は許可されていない。http://www.latimes.com/news/nationworld/nation/la-na-wisconsin-unions-20110218,0,5074043.story
団体交渉権のないのは南部などの保守的な州だが、1959年逸早く団交権を獲得した進歩的な州でこの法案が通った場合の政治的意義は大きい。
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