『週刊現代』の指摘のためか、東京都が放射性物質測定方式を変更
4月11日発売の『週刊現代』4/23号に「スクープ・都の水質検査には放射性物質『不検出』のからくりがあった」という記事(36頁)があった。それによると都は東京都立産業技術研究センターに東京都水道局の3カ所の浄水場(現在は4カ所金町・朝霞・小作・東村山)の水質検査を依頼しているが、水1キログラムあたり、20ベクレル以下の場合には放射性物質が検出されても「不検出」と報告されている。理由は都民を動揺させないためというものである。仕事柄、チェックしているが実際「不検出」が続いているのだが、全くゼロというのは疑問に思っていた。
数値の判断が出来ない一般都民への配慮のためということだが、パターナリズムであまり感心しない。この記事の成果と思われるが、測定方式と数値の出し方を変えさせた。都水道局のホームページには「水道水の放射能測定値の公表については、これまで速報性を重視してきましたが、放射能濃度が低い状態が続いていること及びお客さまからより詳細なデータを知りたいとの要望が多数寄せられたことを受け、4月15日からは速報性を損なわない範囲で測定時間を延長(従来の約1.5倍)して、より低い濃度まで測定することとしました。これに伴い、これまで一律に「不検出≦20Bq/kg」と表記してきた方式を、「検出限界値」を用いた新たな方式に変更しました」と書かれている。
一方、東京都健康安全センターでは新宿区百人町の水道水のデータを出しているがヨウ素131 は下記のとおりであり、かなり細かく出している。
2011-04-14 0.41 Bq/kg
2011-04-13 0.40
2011-04-12 0.56
2011-04-11 0.60
2011-04-10 0.70
2011-04-09 1.00
2011-04-08 0.89
2011-04-07 1.40
2011-04-06 1.63
2011-04-05 2.59
2011-04-04 3.82
2011-04-03 2.93
2011-04-02 1.96
2011-04-01 2.06
2011-03-31 3.39
2011-03-30 5.09
2011-03-29 5.63
2011-03-28 9.82
2011-03-27 19.7
2011-03-26 37.2
2011-03-25 31.8
2011-03-24 25.6
2011-03-23 25.8
2011-03-22 18.7
2011-03-21 5.25
2011-03-20 2.93
2011-03-19 2.85
2011-03-18 1.47
乳児への摂取制限が3/23で解除が3/24である。しかし、蛇口に到達している段階で実際に最も数値が高かったのは、このデータをみる限り3/26だった。なお、原子力安全委員会の摂取制限 の指標は放射性ヨウ素131が300Bq/kg以上。
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