ベライゾンは9月20日までの休戦、5つの州でピケットラインの差止命令発出
東部9つの州とワシントンDCでにおけるベライゾンの固定網部門のストライキ(8月7日より全米通信労働組合(CWA)と国際電気工友愛組合(IBEW)計4万5千人)は終了しており、火曜日から職場に復帰する。労働協約の交渉はこれから行うと報道されているが、スターレッジャーによると、合意されたのは9月20日までストをしない休戦協定ということである。http://www.nj.com/business/index.ssf/2011/08/verizon_unions_strike_work.html今回のストは悪質だった。タフトハートレー法は、組合員であれ非組合員であれ、被用者に団体行動に全部または一部に参加しない権利を規定しており、この個人の権利行使を労働組合が抑圧または強制することは許されないから、ピケットラインは物理的妨害はできないはずであるが、今回、非組合員やトラック輸送の通過妨害があり、会社側が裁判所に差止命令を求めた。ボストングローブの記事ではhttp://www.boston.com/Boston/businessupdates/2011/08/court-says-verizon-strikers-can-block-access/xl0Ez2gvO5lrGuR3tDc61N/index.htmlマサチューセッツの裁判所は物理的な妨害、脅迫、強制、暴力または暴力の脅威を禁止したが、会社側の求めたトラックとの一定の距離は認められなかったという。会社側は非組合管理職が嫌がらせと脅迫と危険にさらされていると主張していた。
ニューヨーク、デラウェア州、ニュージャージー州とペンシルベニア州の裁判所でIBEWとCWAに対して差止命令を発出している。これらの州はマサチューセッツより厳しく、ビケ隊の人数を制限し、組合員が働いている従業員の職務を妨害するための、脅迫や嫌がらせを禁止しているという。
オルバニーのタイムズユニオンの記事にピケットラインの様子が写真でいくつか見ることができるが、ベライゾンの輸送車が5分間立ち往生している状況がわかる。http://www.timesunion.com/local/article/Verizon-employees-will-return-to-work-Monday-2133900.php
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