超優良企業米プロクターアンドギャンブル社5700人リストラ計画
世界最大の一般消費財メーカー時価総額ランキング全米9位(世界16位)のプロクターアンドギャンブル(本社オハイオ州シンシナティ)が大規模なリストラ計画を発表したと報道されている。非製造部門以外の人員をトータルで5,700人解雇、その他マーケティング費用の削減や組織編成の見直しといったリストラで2016年までに100億ドルのコスト削減を目指すとのこと。
http://retailweb.net/2012/02/-1-11.html http://app.cocolog-nifty.com/t/app/control/stats
プロクターアンドギャンブルは人材育成を重視する組合不在企業として有名であり「家族としての企業」を標榜してきたエクセレントカンパニーである。175年間の歴史なので大規模なリストラは今回のも含めて2回しかない。ただ、1995年に当時P&Gの会長だったエドウィン・アーツはこう言っている。「我々は競争力を持ち続けるためにスリムダウンしなければならない。消費者はより価値のあるものをのぞんでいる。我々の競争相手は、よりスリムにより迅速になっている。我々は追いつかれないためにいっそう速く走らなければならない。伊藤健市編著『現代アメリカ企業の人的資源管理』64頁
これは、将来の競争、構造変化を見越しておこなうリストラと思われる。
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