公務員に労働基本権付与絶対反対-政府は巨悪と手を結ぶな

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2012/06/06

ウィスコンシン州リコール選ウォーカー勝利は公共部門労働組合の敗北を意味する

Walker , Scott GOP

1,331,076

53%

Barrett , Tom Dem

1,158,337

46%

6月5日のリコール再選挙は、世論調査どおり7ポイント差でウォーカー知事(共和)が勝利した。前回2010年にはウォーカーは113万票獲得し5ポイント差でべレット候補に勝っているが、票は上積みされている。

http://www.jsonline.com/news/statepolitics/unions-are-clear-losers-in-walker-victory-565l09i-157377275.html
 ウォーカー知事が公共部門労働組合バスターといわれるのは、次の政策を実行したためである。

団体交渉を賃金のみに制限する

賃上げは消費者物価指数上昇内に留める

消費者物価指数を上回る賃上げは住民投票による賛成を必要とする

労働協約の期限は一年単位とし、新協約が締結されるまで賃上げを凍結する

団体交渉単位認定投票を毎年行うこと

組合費チェックオフ制度の廃止

組合員は組合費を任意に支払えるように(任意に支払わなくてもよいように)すること

州公務員の人件費を総額で3億ドル以上削減するために、年金と医療保険を交渉の対象から外したのである。州公務員の年金と医療保険掛金の自己負担額を引き上げて州政府負担分を減額する。内訳は給与の5.8%を年金へ、12.6%を医療保険掛金に振り分けるというものである。

http://www.jil.go.jp/foreign/jihou/2012_2/america_01.htm

たんに団体交渉権の制限だけではない毎年交渉代表選挙を行うのである。組合は過半数の支持を失えばそこで団体交渉権は消失するのである。それだけに労働組合陣営は生き残りをかけた戦いであった。六月一日にはクリントン元大統領も民主党候補の応援にやってきた。今回九十万の署名で解職請求が成立しリコール出直し選挙に持ち込み、リコール選は今回が三回めだというが、現職知事が勝ったのは初めて。
 ロイターの記事でもいっているようにこの結果は民主党・労働組合の士気を挫くと考えられる。http://www.newsmax.com/Newsfront/wisconsin-recall-exit-polls/2012/06/05/id/441311
 勝因の一つがウォーカー知事が三千万ドルの選挙資金を集めたことと、日経などで報道されているが、ウィスコンシンは人口568万だから、兵庫県の558万とほぼ同じである。にもかかわらず一つの選挙のために24億円相当の資金を集めたというのはすごいと思う。
 ウィスコンシンが労働問題に進歩的な州であったことは、1911年に合衆国で初めて労働者災害補償制度をつくった州(連邦は1916年)であり、1959年に全米で初めて州公務員との労働協約を締結する権利を認め、最終的に賃金、年金、休暇時間を交渉する能力と権限を付与したことでも明らかなことである。特にウィスコンシン大学マディソン校という一流大学のある州都マディソンはベトナム反戦運動の拠点であったように、「マディソン人民共和国」と揶揄されるような、特別な都市との心証が強い。
 今回のリコール出直し選挙でも民主党のべレット候補が勝てたのは州都のあるデイン郡とまわりのいくつかの郡、ミルウォーキーなどで大半の郡はウォーカー知事が勝利した。ルーラルでは財政危機に際して州公務員の年金や保険のをカットすることを支持したということになる。http://www.jsonline.com/news/statepolitics/152346265.html
 ミルウォーキーの地元紙ジャーナルセンチネイルはウォーカーを支持していた。
 BSワールドウェイブを見たが団体交渉権の制限をめぐってのリコール選挙であることにはまったくふれずに、たんに大統領選の前哨戦としてのり報道に徹したのは偏りすぎている。

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