乃木希典自刃より100年
前田敦子泥酔「お姫様抱っこ」と内柴正人初公判「女は口腔性交に応じていた」がなかなか衝撃的なニュースで関心はあるが、本日は陸軍大将乃木希典夫妻百年祭とのことであるので、こちらの回想記事を記すこととする。
私は家制度について関心があつたので、井戸田博文『乃木希典殉死・以後―伯爵家再興をめぐって 』新人物往来者1989という研究を読んだことがある。
それによると、乃木伯爵は明治天皇大葬の夕に殉死、乃木希典の息子は二人とも日露戦争で戦死、三男は夭折したため、遺書によりいったんは絶家とされた。自刃と伯爵家絶家の理由については、西南戦争で軍旗を奪われたこと、日露戦争で多くの部下を犠牲にしたことに責任を痛感していた。また受爵は一代限りとする考えを持っていたためのようである。
山縣有朋や寺内正毅から乃木家の旧主にあたる長府藩主の後裔、毛利子爵家の次男元智を養子を立てて相続させようとする運動があったのであるが、乃木は会沢正志斎『新論』などを読んでいて異姓養子を非とする考えであった。また養子制度に批判的な見解を持っていた。長州閥による旧主家を養子とする運動に乃木は乗り気でなかったという。 自刃の三年後に毛利元智により乃木伯爵家が再興されるが、絶家を望む故人の遺書が報道されたことから国民の大反対運動が起き、結局昭和九年に爵位を返上、姓も毛利に戻すことになったのである。
なるほど儒教的な筋目尊長論の思想的背景からすれば、長州閥の意向であった毛利元智による相続に乗り気でなかつた意味はわかる。爵位は一代限りという考えにも固執していたようだ。
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