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意見具申 伏見宮御一流(旧皇族)男系男子を当主とする宮家を再興させるべき 伏見宮御一流の皇統上の格別の由緒について(その二)

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2012/11/25

毎日放送制作番組の感想

 たんに気になったことだけ記録しておく、11月24日(土)毎日放送制作TBS系列で放映された「皇室アルバム」を視聴したが、11月8日両陛下が宮内庁書陵部をお訪ねになった場面があり、「南北朝時代の崇光天皇の書などをご覧になった」とのナレーションであった。
 画面に鎌倉時代、花園天皇の治世、院政をしいていた伏見上皇崩御の約一ヶ月前の文保元年八月二日付室町院御領に関する文書が出てきた。
 室町院とは後堀河皇女暉子内親王で、約100カ所の荘園群を譲与されその遺領の相続をめぐって、持明院統と大覚寺統で争いになったことで知られる。室町院領は宗尊親王の王女瑞子に伝えられ、瑞子が後宇多上皇の妃にされるなどの過程をへたため、幕府が介入して、室町院領を折半して大覚寺統・持明院統それぞれ半分ずつ伝領された、こみいった事情がある。
 この文保元年の文書は室町院領の半分について伏見上皇より花園天皇へ譲ることを示すものなのか。
 次の画面では崇光の親翰とみられる内容不明の文書が出た。
 これらは伏見宮家が伝えた文書と考えられる。後崇光院伏見宮貞成親王が、皇統の嫡流を証明をするものとして持明院統に伝えられた文庫の管理をよくおこなっていたし、応仁の乱などの戦火も逃れたので、この時期の文書はよく保存されている。
 したがってそれは、たぶんたまたま書陵部で整理中の文書ということだとと思う。懼れ多くも、もしかしてわざわざご覧になられたのか詮索すべき事柄ではないが、足利尊氏が一時南朝に帰順した事情から大嘗祭未遂で退位させられた、あまり有名とはいえない、皇国史観では南朝の後村上が正統とされているため、ほとんど無視されてきた北朝の崇光の書をご覧になられたというのは関心をもった。
 後花園以後の歴代天皇はすべて、崇光院流だが、崇光上皇は伏見殿と称されたように、伏見宮家の祖である栄仁親王の父でもある。したがって皇統論的には歴代天皇の祖であり、伏見宮とも繋がる重要な位置づけにある。
 伏見宮が傍系だなどとばかげたことを言う人がいるが、近年の研究では栄仁親王が最も有力な皇位継承候補だった時期があったことがわかっている。山田徹「土岐頼康と応安の政変」『日本歴史』769号2012-6がそれである。南北朝の対立はよく知られている。しかし北朝でも崇光院流と後光厳院流とで皇位継承争い、確執があったのである。このことは『椿葉記』で知られていることだが、この論文によると、斯波氏が失脚し(貞治の変)、将軍足利義詮薨後の将軍権力空白期において、在京の宿老のなかでも有力な大名であった土岐頼康(美濃・尾張守護)は、崇光上皇近臣の今出川公直(栄仁親王の乳父)と有縁で、貞治六年に崇光上皇に室町邸が進上され、上皇の政治的立場が急に浮上するのも、頼康をはじめとする武家の合意形成があったためとする。そして崇光皇子が親王宣下(貞治七年正月1368年)を受ける。伏見宮家の祖である栄仁親王である。この時点で皇太子は立てられておらず、後光厳天皇の皇子は親王宣下すら受けてない(後円融天皇となる緒仁親王の親王宣下は康暦元年四月1379年のことである)従って親王宣下=皇位継承予定者とは一概にいえないけれども、この時点で栄仁親王が最有力候補となったという見方をとってよい。なんといっても、崇光上皇は持明院統の主要所領である長講堂領・法金剛院領・熱田社領などを相続し、『椿葉記』によれば正嫡の立場であったとされており、「傍流」の後光厳より有利な面もあった。
 ところが、延暦寺の嗷訴の対応をめぐって土岐頼康と執事細川頼之が対立し、さらに細川頼之が皇位継承者に後光厳皇子を支持したことで両者は決定的に対立し、頼康は武力対立を避けるため応安三年に離京、分国へ下向し失脚した。この応安の政変で栄仁親王は武家の有力な支持者を失ったのであって、そのため皇位を継承できなかったということである。

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