昨日のスト中止・中央委員報告と、3月11日職場における震災犠牲者追悼の黙祷不実施について
○3月15日の1時間スト中止と中央委員職場報告
昨日3月15日は全水道東水労の1時間ストが予定されていたので、襲撃に対応できるよう鞄をもたず手ぶらで登庁した。通常2時間ストを構えるが今回の春闘は局内闘争課題に目立ったものがなかったので緊張感はなく、通常は夜遅くか朝方までかかるところが、14日の午後7時台にはあっさり妥結しスト中止され、14日0時から破棄されていた三六協定締結となった。
昨日3月15日組合中央の妥結後の指示は職場報告なしということだが、実際には分会の判断で、中央委員による職場報告の演説(いわゆる頭上報告)が8時31分から約15分あった。事務所中央より少し奥まった場所で、闘争課題、交渉経過、回答、東水労の判断といったことを棒読みで読んでいた。所長は在席していた。その間料金を支払う来客が5~6人いて、私は、レジで客と対応していた。なお、通常この時間に係のショートミーティングが行われるが、頭上報告が優先され、ショートミーティングは50分過ぎになっている。コメントせず事実だけ記録しておく。
頭上報告では触れていなかったが地方公務員給与を7月から国家公務員に準じて(震災復興財源とするため平均7,8%カット)削減する政府の方針に反対するリーフレットが3月11日午後(公務員労働組合連絡会地公部会のもの)勤務時間中(所長在席)で配布されている。来年度はその闘争を準備していると思われる。
私は、自民党の給与削減の方針がわかっていながら、国家公務員労働基本権付与等の法案を衆議院解散で廃案にしたという実績による消極的支持で自民党に投票してますから、削減に賛成ですよ。
公務員改革は参議院選挙まで安全運転で大きな動きはなさそう。行革担当大臣は5月まで勉強会をやると報道されてるから、一服している状態だ。
しかし公務員改革は福田内閣の平成20年国家公務員制度改革基本法において、政府は、協約締結権を付与する職員の範囲の拡大に伴う便益及び費用を含む全体像を国民に提示し、その理解のもとに、国民に開かれた自律的労使関係制度を措置するものとされている(第12条)。また、地方公務員の労働基本権の在り方についても、国家公務員の労使関係制度に係る措置に併せ、これと整合性をもって検討するとされており(附則第2条)、平成24年に、地方公務員法等の一部 を改正する法律案、地方公務員の労働関係に関する法律案(第181回国会閣法第9~10号)が提出されたが、衆議院の解散に伴い廃案となったのである。
以上の経緯から、労働基本権付与に警戒感なく協約締結権付与の路線で政治が動いてきたのであって、渡辺喜美元行革担当大臣とそのブレーンの脱藩官僚にいたっては争議権付与に積極的だった経緯もある。したがって私は自民党も信用してないし、また民主党の法案に似たものが蒸し返される可能性がかなりあるからこの問題についても立ち向かう準備をします。9回ツーアウト、崖っぷちに追い詰められた状況は全く変わってないが、土壇場にふみとどまっているので反撃していきたいという考えだ。
○3月11日震災犠牲者追悼の黙祷不実施
政府が3月11日の14時46分に東日本震災2周年にあたり黙祷を捧げるよう国民に呼びかけhttp://www8.cao.go.jp/tsuitou/danwa.htmlていたが、私の職場では不実施だった。
朝の係のショートミーティングで係長が伝達事項として、政府から協力が求められているので、庁内放送はしないが各自黙祷してくださいと言っていた。
ふつうこういう場合、庁内放送なり、合図で起立を求め行うのであって、各自が勝手にやれといっても実際には誰もやらない。事実上の不実施だが、黙祷を自発的にやることを認めているという口実で協力はしているというむちゃくちゃな理屈としか思えない。
私は水道局の出先しか勤務したことがなく、本庁は知らないが、30年近く勤務していて、政府より黙祷を要請されているのに、8月15日の戦没者追悼であれ、今は求められてないが1月17日の阪神大震災の追悼であれ、起立を求められたことは一度もなく、すべて不実施である。政府の黙祷方針に協力しないのが、組合分会レベルとのすりあわせだと思うが職場の慣例なのである。これは業務指揮権の干渉として些末な事柄かもしれないが問題ではある。私自身多忙だったので抗議はしてないが事実のみ記録しておく。
特に酷いと思ったのは、香淳皇后斂葬の儀当日の平成12年7月25日、この年の6月16日に崩御になられ本葬にあたる斂葬の儀が豊島岡墓地にて行われた日である。当時私は皇居周辺の千代田区と中央区という首都中枢部を管轄している千代田営業所に勤務していた。ここは本庁の庁内放送が入るところだが、斂葬の儀の式次第にあわせ10時だったと思うが政府より黙祷が要請されていた。所長は組合分会としめしあわせて、10時の少し前から退室、ずらかってしまった。職場離脱して業務指揮権、施設管理権を放棄したのである。
黙祷すべき時間の前後、赤腕章をした分会役員が空席の所長席前に立って、組合の反天皇制の趣旨から黙祷の強制に反対の演説を行い。黙祷をさせないようにした。管理職はアジ演説をみないことにして責任を逃れようとする、非常に汚い身の処し方に思える。組合の仕切った演説が終了すると、そそくさと所長は自席にもどってきたのである。
もちろん反天皇制の組合の掣肘で施設管理権すら発動しないので弔旗の掲出なし。近くの金融機関は弔旗を掲出していたにもかかわらず、都税との合同庁舎では掲出なし。
今の私の職場ですが、平成21年11月12日今上陛下の御即位二十年奉祝記念日ももちろん国旗掲出なし。組合が反天皇制で施設管理権を掣肘しているので国旗すら掲出できない実態にある。
知り合いもいない阪神大震災はともかく、私は宮城県に被災した親族もいるし、東日本大震災を追悼したい気持ちはある。しかし職場で黙祷をやらなかったのは遺憾だ。追悼式典を欠席した中国・韓国と大差ないといえる。犠牲者に冷淡だと非難されてもやむをえないだろう。私は組織の一員として業務指揮権や施設管理権の不当な干渉や侵害の問題は、この問題も含めこれから取り組んで早急に改善したいと考えますのでご容赦いただきたいと思います。
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