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2013/12/19

入手資料整理126

10099 戎能道孝「イギリスにおける団結権」平野義太郎 等編『団結権の研究』日本評論者 1950所収
10100吉川経夫 「郵便労働者の争議行為と刑事罰適用ー全逓名古屋中郵判決の「刑法理論」批判『労働法律旬報』930 1977
10101鯰越溢弘「全逓名古屋中郵事件最高裁判決」『法政研究』45(2)1979
10102窪田隼人「争議行為の民事免責の構造」『日本労働法学会誌』34 1969
10103柳澤治『ドイツ三月革命の研究』1974
10104いわゆる安保六・四仙台高裁事件の上告審判決 最大判昭和44.4.2
10105★中島陽子「アメリカにおけるピケティング法理(一)-「言論の自由」論の消長-」
 論文の少ない分野で、このへんの判例研究はあまりみたことがない。
 コモンローはピケッティングは目的・態様を問わず、不法行為として違法視してきた。ピースフルピケッティングが許容されるようになったのは比較的最近のことである。アメリカでピケッティングに好意的な判決の嚆矢は1937年のセン判決SENN v. TILE LAYERS PROTECTIVE UNION,LOCAL301U.S.468 http://www.law.cornell.edu/supremecourt/text/310/88 (ウィスコンシン州の反差止命令法を合憲とした)であるが、ブランダイスの意見が、後の1940年ソーンヒル判決THORNHILL v. STATE OF ALABAMA 310 U.S. 88http://www.law.cornell.edu/supremecourt/text/310/88の「言論の自由論」の典拠となったと説明している。(法廷意見はマーフィ)
 私はピケットを言論の自由とするルーズベルトコートの論理に懐疑的だが、労働争議に関する事実は公の関心事であるから、公の関心事である以上討論する自由があるという論理構成になっている。「言論の自由」論に反対の論者としてはテラーが挙げられている。
 ピケッティングに好意的な絶頂といえる判例が、日米開戦の年1941年のスウィング判決AFL v. Swing, 312 U.S. 321 http://supreme.vlex.com/vid/afl-v-swing-20014223である。これは外来者ピケットにも言論の自由を拒否できないとした。イギリスは1980雇用法で外来者ピケットを違法としているから疑問をもたざるをえない。判決を主導したのはハーバード教授時代に反差止命令法を推進したフランクファーターである。
 しかし1942年以降ソーンヒル理論は後退していくことを著者は説明している。
 40年代は言論の自由の判例理論が進展した。特にエホバの証人の伝道活動に関する判決が重要だが、アメリカのパブリックフォーラム論の形成もこのころからである。伝道活動は、それこそパウロが伝道していた時代から西洋文明に伝統的にみられた活動として、信教の自由の観点からも好意的に論じることはできるが、ピケットは戦争用語からは借りてこられたもので個人や法人に対して敵対的態度を強度に示すものであるから、言論の自由としてそれと同列に論じるのは正しくないというのが率直な私の意見である。

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