公務員に労働基本権付与絶対反対-政府は巨悪と手を結ぶな

無料ブログはココログ

ニュース(豪州・韓国等)

« 公務員の争議行為を理由とする懲戒処分等の相場についての検討(1) | トップページ | 公務員の争議行為を理由とする懲戒処分等の相場についての検討(3) »

2015/01/11

公務員の争議行為を理由とする懲戒処分等の相場についての検討(2)

 できるだけ多くの事例を収集して、処分の「相場」を客観化させるための下書き。


4 北九州市46年闘争事件(福岡地判 昭58・3・28判決労判418附録カード)

 昭和46年11月19日 沖縄返還協定反対、佐藤内閣退陣、スト権奪還 勤務時間内職場集会7~29分職務離脱 (門司、八幡、若松、戸畑区役所、小倉西清掃事務所、若松清掃事務所等において、組合員及び支援の外部団体員がピケを張り1700人が職務離脱)

 停職1か月 1人(市職労現場評議会議長)
 減給日額2分の1 8人

 処分理由-本件争議行為に参加するよう呼びかけ、各勤務時間に食い込む集会を開催して、挨拶、司会をして、右集会の実施を指導し、また始業時刻に就業せず、7分~29分間間職場離脱した。

5 全林野付知・小坂分会事件昭和45・12・11半日スト(名古屋高判昭58・10・31労判420)

 定員外職員の雇用安定を要求した付知営林署、小坂営林署(岐阜県)における半日ストの参加者124人に対して減給10分の1(1か月)処分

6 北九州市(市労43年闘争)最二小判昭63・12・16 労判534

 合理化反対闘争
 昭和43年2月23日、市職は早朝30分時限スト、市労は休暇闘争
 同年3月15日、一般職は1時間時限スト、清掃、学校給食部門1日スト
 同年3月16日八幡・門司・若松の三市立病院1日スト
 勤務条件改訂に関する議案議案が審議される3月21日から25日にかけて5割休暇闘争など延べ3800人の組合員を動員
  
 処分の理由は、戦術会議の決定に参加し、指導し、組合員の争議行為の参加を呼びかけ、職場集会を指導し、中止を呼びかける管理職を吊し上げる等の行為

 懲戒免職1人(自治労北九州市役所労組(市労)執行委員長)
 停職六月2人(同副委員長、同書記長)
 停職三月1人(同執行委員)
 停職一月5人(同執行委員2人、八幡支部長、小倉副支部長、門司副支部長) 

6 北九州市42年12月15日市議会請願(最二小判昭63・12・9 労判534) 

 市議会の病院・水道事業の財政再建計画議決に反対するため、市職労は一斉に年休をとって本会議への請願行動を実施し2459名が参加。
 右行動に参加するため、終日職場を離脱し約30名を指揮してピケを張り、請願行動の参加を呼びかけるなどし、制止しようとした上司に激しく抗議したことを理由とする。

 懲戒免職1人
 停職一月、三月ないし六月 9人

7―1 昭和43・10・8公務員共闘統一行動-北九州市小倉西清掃事務所事件(最二小判昭和63・12・9民集42巻10号880頁)

 始業時から1時間スト(小倉西清掃事務所においては午前8時~同57分の集会が行われ作業員約100人参加)

 懲戒免職1人 (北九州市役所労働組合(市労)本部執行委員兼青年部長)
(集会で挨拶、副所長によるマイクによる就労命令に激しく抗議、同日し尿車が不足していたので小倉東清掃事務所から予備車を借りて作業しようとしたところ強く抗議し暴言を吐く。管理職立ち合いのもとに出欠状況を確認しようとしたことについて事務所に押しかけ激しく抗議する。1時間半職場を放棄。)

 停職三月2人(小倉支部長、同支部執行委員)
 (支部長は、集会で司会をし、支部執行委員は職務命令書を一括返上したほか、両者はスト不参加者に対する説得行為をなし、職務命令書をもって入室しようとした管理職の入室を阻止、支部長は、副所長のマイク放送による就労命令に激しく抗議、両者は出欠状況の確認に抗議し、支部執行委員は暴言を吐いた。)


7-2 昭和43・10・8公務員共闘統一行動-北九州市小倉西・門司・八幡西清掃事務所事件(福岡地判昭56・2・26 判時1011)

 減給日額2分の1 (市労八幡支部副支部長)

 作業員控室と運転手控室に行って集会参加を呼びかけ、事前の警告にもかかわらず、8時5分から25分まで宿直室にて集会を主宰し、参加者10名に対してストの意義等について演説した。

 戒告 (市労門司支部長兼市労本部副委員長)

 門司清掃事務所大里作業所作業員控室で8時5分から8時30分の職場集会を主宰し、参加者50名に対し集会の趣旨、行動の必要性について演説し、演説直後の副所長の制止にもかかわらず続行した。


 その余の戒告処分者は、小倉西清掃事務所の集会に参加したうえ、作業者の借り上げあるいは名札点検に対する抗議活動に参加した組合員である。


8 昭和42・12・14市職労1時間及び12・15病院労組1日スト-北九州市病院局事件
(福岡地判昭55・5・7判時980)
 
 病院・水道事業の財政再建計画に反対するスト。

 懲戒免職1人(市職及び病院労組執行委員長・専従・現地闘争本部副本部長)
 ストの企画・立案に関与し、12月15日のストの際は、午前5時に組合員約20名に対し、ピケの配置につくよう指示した。

 停職六月 3人(A・B・C)
 
(A・市職副執行委員長・専従・現地闘争本部闘争委員)
 スト方針の決定に関与、市人事局の課長ら5人が、ピケを解除するよう申入れたがこれに応じなかった。
(B・市職本庁支部長・現地闘争本部闘争委員・財務局調達課職員)
 スト方針の決定に関与、同月12日午前11時と、13日午後4時40分頃約10分間市役所衛生局総務課内で、ストに参加するよう演説し呼びかけた、当日始業時間より職場を放棄。
(C・市職書記長・現地闘争本部闘争委員・財政局税務部職員))
 スト方針の決定に関与、14日ストの際、午前7時から10時までトランシーバーを携帯しピケの状況を監視した。同日7時間、15日は6時間20分職場を放棄した。

 停職三月 2人 (D・E)
(D・市職書記次長・現地闘争本部闘争委員・総務局文書課職員)
 スト方針の決定に関与、12・14市役所本庁舎民生局及び宿直室で自らあるいはピケ要員に指示して、市人事局第一課所員Aの入庁を阻止し、1時間職場場を放棄した。
(E・市職門司支部長・現地闘争本部闘争委員・門司区役所総務課職員)
 スト方針の決定に関与、門司区役所に登庁してくる職員に対し職員健康保険会館体体育館で開かける職場大会への参加を呼びかけ、右集会で闘争経過を報告する等して主宰し、57分間職場を放棄した。

 停職一月 1人(市職執行委員・現地闘争本部闘争委員・衛生局若松保健所職員)
 スト方針の決定に関与、12・14午前8時30分~9時30分若松保健所裏門で、管理職、保安要員として配置を予定していた職員以外の職員の入庁を阻止するたろ他の支援組合員とともにピケを張り、五、六名の職員に対し若松病院での職場集会に行くよう呼びかけ、46分職場を放棄した。


10 昭和44・11・13公務員共闘・都市交統一行動始発から午前6時までのスト-北九州市交通局事件(最二小判昭55・2・8 労判335)

 本件は職場放棄の争議形態でなく、組合員にはバス乗務の勤務につかせ、バス出入口で集会を開き、その出庫を阻止するという形態で、出庫を阻止されたバスの乗務員には争議不参加の別組合員2名も含まれていた。二審福岡高裁は私企業でも許されない争議形態と判示し、最高裁は原判決を維持した。


 停職六月(北九州交通局労組書記長)
 停職二月(書記長以外の執行委員)

9 全道庁釧路診療所事件(札幌地判昭52・3・31 判時858)
 
 昭和41・10・21自治労指令人事院勧告完全実施要求統一行動1時間スト

 減給1/10(4か月) (全道庁地方執行委員・釧路総支部書記長)
 ストライキを含む職場集会の決定、通知、連絡、経過報告を行いピケを指導した。


 昭和43・10・8自治労指令人事院勧告完全実施要求等統一行動1時間スト

 戒告 (全道庁地方執行委員・釧路総支部書記長)
  ストライキを含む職場集会につき、ストライキピケ隊のとりまとめや、連絡、一般職員へりストライキの呼びかけ、集会で司会、経過報告を行った。


10 昭和46・4・23全林野広島営林署分会事件(広島地判昭51・4・21 判時812)

 全林野の指令に基づく雇用安定・処遇改善要求の半日スト

 減給1/10(1か月) 正確には「一月間、処分当日における主たる職種の格付賃金に標準作業日数を乗じた一〇分の一を減給する。」


 107人(ストに参加した定員外職員)


11 昭和46・4・23、4・30、5・20各半日拠点スト-全林野青森地本事件(青森地判昭52・12・13 判時885)

  全林野の指令に基づく雇用安定・処遇改善要求の各半日の拠点ストライキ

 停職三月 2人 (A青森地本副委員長・専従、B青森地本書記長・専従)

 Aは全林野中央委員会の構成員として半日ストの企画謀議に参画し、青森地本分会代表者会議を開催し本件ストの企画謀議に参画した。Bはそれに加えて4・23蟹田営林署分会のストを自ら指導し実施せしめた。
 

 停職一月 4人(C青森地本財政局長・専従、D~G青森地本執行委員・専従)

 Cは青森地本分会代表者会議でストの企画謀議に参画したほか、4・23むつ営林署分会、4・30中里営林署分会のストを率先指導。
 Dは青森地本分会代表者会議でストの企画謀議に参画したほか、4・23弘前営林署分会、5・20脇野沢営林署分会のストを指導。


 停職十日 3人(H青森地本執行委員・専従、I・J青森地本執行委員・非専従)
 いずれも青森地本分会代表者会議でストの企画謀議に参画した。


 減給1/10(1か月) 104人 集会に参加し、再三にわたる職務復帰命令を無視して4時間職務を放棄し、丸太の生産、苗木の育成植えつけ等林野業務を阻害した。

 戒告 19人 集会に参加し、再三にわたる職務復帰命令を無視して2時間46分職務を放棄し、苗木の植えつけ及び雑木の伐採業務を阻害した。

12 昭和46・4・23半日スト-富岡営林署(全林野前橋地本富岡分会)事件(東京地判昭54・3・22 判時938)

 減給1/10(1カ月) 95人 事前の警告及び再三の職場復帰の業務命令にもかかわらず、始業時から四時間の勤務時間に食い込む違法な職場放棄をした。


13 全国200拠点昭和44・10・31午後8時より13時間30分スト-国労機関助士廃止反対闘争解雇事件(大阪地判昭50・7・17 判時785)


 解雇(公労法18条による) (国労大阪地本吹田支部吹田機関区分会執行委員長)

吹田機関区における10・31闘争を計画・指導・実施した責任者として


14 昭和44・4・23、4・30、5・20各拠点半日スト-全林野旭川地本事件(旭川地裁昭50・7・17)

 雇用安定・処遇改善を求める全国規模の半日スト


  停職十日~三月 (旭川地本役員)ストライキの指導

  減給1/10(1カ月) (美瑛営林署分会50人、名寄営林署分会組合員34人)
  4時間の職務放棄

  戒告 (羽幌営林署分会組合員48人)1時間45分~2時間40分の職務放棄

15 全林野本部役員解雇事件(東京地判昭53・7・14 判タ370)

  解雇又は停職七月ないし八月 (争議行為の企画・実施)


16 昭和36年総理府統計局職員組合事件(東京地判昭50・12・24 判時806)

 20分の勤務時間内集会、ピケットに参加した職員の賃金カット撤回要求の勤務時間内オルグ活動・集会、話合い・面会の強要

 統計職組は、昭和36年10・26国公共闘の企画、指導のもとに、賃上げ、政暴法粉砕、職場要求の実現という要求を実現するため、ピケットによる入構阻止により職員約80名の参加のもと、9時~9時20分頃まで勤務時間内職場大会を開催したが、組合はピケットなどに参加した90人の職員に対する賃金カットを不当として撤回要求することを決定し、10月末から11月にかけて、勤務時間に食い込み、統計職組の方針を説明するためのオルグ活動、集会を行い、賃金カットされた職員の所属する職場の課長、課長補佐、係長らに対し、説明、話合いもしくは面会を強要するなどして、その執務を妨げ、他の職員の勤務を妨げた。

 懲戒免職 1人(統計職組執行委員長)
 停職4か月 2人(副執行委員長、執行委員)
 減給1/10(3か月) 3人(執行委員2、代議員1)

 統計職組執行委員会は10・20頃いったんは、職場集会を実施しない旨定めたが、国公共闘の説得もあり10・23頃の代議員会で、実施を決定した経緯がある。


17 昭和36年春闘・電々公社長岡局事件(新潟地裁昭44・11・25 労民集20巻6号1553頁

 昭和36・3・16始業時から午前10時までの勤務時間職場大会、保安要員ゼロとし、応援管理者の通行を実力で阻止する強力なピケットライン(多いときには約2000人を動員)を張る等

 解雇(公労法18条による)2人(全電通新潟県支部執行委員)

18 昭和32年2月3・3・4割一斉休暇闘争 佐教組教祖懲戒処分取消訴訟(福岡高裁地裁昭58・5・27 判タ501)

 3日連続三・三・四割一斉休暇闘争

 停職一月ないし六月 10人(佐教組執行部)闘争の企画・指導


19 昭和44年11月23日国公共闘・公務員共闘統一行動・勤務時間に12分~20分食い込む職場集会-全運輸近畿陸運支部兵庫分会事件事件(最二小判昭60・11・8 民集39巻7号1375頁、判時1178)

 戒告 (A・全運輸近畿陸運支部兵庫分会長、B・同副分会長) 

Aについて

 全運輸の指令(15~20分勤務時間に食い込む職場集会)にもとづき8時20分から42分まで、兵庫県陸運事務所(本所)玄関前の職場集会(46人が集合)に就労命令を無視して参加し、「あいさつ及び職場大会の意義」について演説した。
 処分理由は12分の職務放棄と、争議行為のあおり、そそのかし。

Bについて(当日休暇を取得していた)

  8時33分頃から50分まで、兵庫県陸運事務所姫路支所構内入口横の広場職場
 集会(15人が集合)に参加し、「所長交渉の経過報告及び決議分の朗読」を行い主たる役割を果たした。
 処分理由は、争議行為のあおり、そそのかし。

20 北九州市若松清掃事務所ビラ貼り事件(福岡地判昭56・8・24)訴務月報28巻1号109頁

 昭和42年7月11日係長が制止したにもかかわらず午後0時20分かに120分にわたって、事務室の窓ガラス、壁にB4判位のビラ約50枚を糊付け

 戒告 (分会長を含む組合員)

20 昭和43年11月13日時限ストと、12・29、30、31休日勤務拒否闘争-北九州市清掃事業局事件(福岡地判昭56・8・24)労民集32巻3~4号513頁

 11月13日の1時間30分ストは公務員共闘会議、自治労の方針に従い事院勧告完全実施等を要求するもので、清掃関連職員の年末の法定外休日勤務は、大掃除をして越年するわが国の慣習と市民の要求にもとづいて、旧五市時代から行われていたが、事前の団体交渉で組合側は手当500円積み上げ、実働時間に水増しした超勤手当(いわゆる「やみ超勤」)の支給を要求して譲らず妥結に至らなかったため、休日勤務拒否闘争に突入したものである。

 11月13日の争議行為について

 北九州市は12日に全職員に対して違法な争議行為に参加しないよう警告書を交付するなどしていたが、組合側は1時間30分の勤務時間内職場集会を事前通告し予定通り突入した。門司区では出先機関も含め市長事務部局約880人のうち約330人が始業時に出勤せず職務を放棄した。小倉区では市長事務部局約1760人のうち約500人が職務を放棄した。小倉西清掃事務所では12日に所長が職員に交付した職務
命令書と警告書を一括返上し、13日7時45分より作業員控室で無届職場集会が開かれ職員約170人のうち114人が始業時から28分間職務を放棄した。


 年末休日勤務拒否闘争について

 清掃作業員ら約1450人のうち出勤したのは29日約340人、30日約420人、31日約430人しか出勤しなかったため、当局は清掃事業局以外の延べ460人管理職員、延べ220人の臨時雇用作業員、民間業者委託による車両延べ220台、臨時作業員延べ1060人を投入し、ゴミは市民の非難を受けない程度の処理ができたが、し尿は2~3割しか処理できなかった。


 停職六月 (市労小倉支部長、小倉西清掃事務所所属)

 11月13日小倉西清掃事務所事務室で勤務時間内職場集会への参加の呼びかけ。副所長がマイク放送で勤務につくよう命じたにもかかわらず30分職務を放棄し、作業員控室に約100名を集めて職務を放棄させ、集会を主宰した。
 12月29日午前8時45分頃小倉西清掃事務所構内出入口で、原告5名らとともに出発しようとする塵芥清掃車の前に立ちはだかり副所長が再三、阻止行為をやめるよう命令したにもかかわらず約45分にわたって車の出発を妨害した。
 休日出勤命令に従わず、3日間無断欠勤した。

 停職四月(自治労福岡県本部執行委員兼市労本部特別執行委員、市衛生局所属)
 
 11月12日10時50分頃建設局下水道部施設課その他において、課長の勤務時間内教宣活動を制止したにもかかわらず、同行者とともに、執務中の職員に争議行為への参加を呼びかけた。
 11月13日午前7時35分~8時25分及び8時35分~9時10分の2回にわたり、戸畑区役所裏広場において、戸畑区所在の各施設の職員約400人を集めてその職務を放棄させ、勤務時間に食い込む集会は市職労役員とともに主宰、指導した。
 12月29日午前8時45分頃小倉西清掃事務所構内出入口で、原告5名らとともに出発しようとする塵芥清掃車の前に立ちはだかり副所長が再三、阻止行為をやめるよう命令したにもかかわらず約45分にわたって車の出発を妨害した。

 停職三月 2人(A市労小倉支部書記長、B市労本部執行委員)

 ABともに11月13日、始業時刻の午前8時頃から、副所長がマイク放送で勤務につくよう命じたにもかかわらず30分職務を放棄し、作業員控室に約100名を集めて職務を放棄させ、集会を主宰指導した。
 12月29日午前8時45分頃小倉西清掃事務所構内出入口で、原告5名らとともに出発しようとする塵芥清掃車の前に立ちはだかり副所長が再三、阻止行為をやめるよう命令したにもかかわらず約45分にわたって車の出発を妨害した。Aは清掃車の運転席に財布を投げ込んだり、1,000円札をフロントガラスに貼り付け、「‥‥私物がのつているぞ」と大声で言って出構を妨害した。
 ABともに12月30日所長に対し、「なぜ作業員を就労させたか」などと大声をあげて抗議し、市民向けに配布しようとしたビラに文句をつけ、Aは「もし明日作業員が就労していたら車かに引きづりおろすぞ」と大声でつるしあげるなどの行為をなし、所長の業務執行を妨害した。
 ABともに休日出勤命令に従わず、3日間無断欠勤した。

 停職二月 4人(C市労小倉支部執行委員、DE一般組合員2人、F市労門司支部副支部)
 
 C~F
 11月13日の争議行為に参加し職務を放棄した。休日出勤命令に従わず、3日間無断欠勤した
 C~E
 12月29日午前8時45分頃小倉西清掃事務所構内出入口で、原告5名らとともに出発しようとする塵芥清掃車の前に立ちはだかり副所長が再三、阻止行為をやめるよう命令したにもかかわらず約45分にわたって車の出発を妨害した。
 DE
 12月30日所長に対し、「なぜ作業員を就労させたか」などと大声を
あげて抗議し、市民向けに配布しようとしたビラに文句をつけ、小倉西清掃事務所長の業務執行を妨害した。
 F
 12月27日、8時10分頃門司清掃事務所大里作業所作業員控室において、職員約30名に対し、役員2名とともに年末清掃作業を拒否するよう呼びかけた。
 12月29日、8時45分門司清掃事務所長が、詰所に赴き、10分以内に着替え、作業につくよう命令したところ、役員1人とともに「今日は仕事せんで帰ろう」などと就労拒否のよびかけをおこない、所長の業務執行を妨害した。
 12月30日、午前8時15分頃、役員1人とともに大里作業所2階作業員控室出入口において、就労しようと階段を降りかけた職員に対し「なぜ、組合に協力しないのか」と執拗に呼びかけ、就労を妨害した。

 停職1カ月 (市労本部書記長兼門司支部長)

 12月27日、8時10分頃門司清掃事務所大里作業所作業員控室において、職員約30名に対し、役員2名とともに年末清掃作業を拒否するよう呼びかけた。同日午後3時30分頃同じく作業員控室に赴き、約50名に対し年末清掃作業を拒否するよう呼びかけた。
 12月29日、8時46分門司清掃事務所長が、詰所に赴き、10分以内に着替え、作業につくよう命令したところ、大声をあげて命令の示達を妨害した。
 12月30日、午前8時15分頃、役員1人とともに大里作業所2階作業員控室出入口において、就労しようと階段を降りかけた職員に対し「なぜ、組合に協力しないのか」と執拗に呼びかけ、就労を妨害した。

減給日額2分の1 2人(G市労門司支部副支部長、H市労門司支部執行委員)

 G
 11月13日の争議行為に参加し職務を放棄した。
 12月30日、7時56分ごろ、門司清掃事務所におもむき、同所二階詰所の出入口附近に立つて、市の就労命令に従つて同詰所に出勤してきた清掃作業員らに対し「外に出てくれ。」などと就労拒否の呼びかけを行ない、更に、8時ごろから役員1人とともに、同詰所内に入りこみ、作業準備中の作業員ら約30名に対し、組合の出勤拒否の指令に従うようオルグを行なうなどして、所長らの業務の執行を妨害した。また、同日、午後0時40分ごろ、同事務所2階会議室において、同日出勤している作業員らに対し、市労役員らとともに「組合の指令を守れんのか」「何で仕事をするのか」などと出勤拒否の説得を行なった。
 H
 11月13日の争議行為に参加し職務を放棄した。
 12月29日、午前8時45分ごろ、門司清掃作業所長らが、作業員を作業につかせるため、同清掃事務所二階詰所におもむき、作業員30数名に対し10分以内に着替えて作業につくよう命令したところ、役員1人とともに「今日は仕事をせんのだ。」「今日は仕事せんで帰ろう。」などと大声をあげて就労拒否の呼びかけを行なうなど、所長らの職務の執行を妨害した。このため、同詰所にいた清掃作業員らは、やむなく就労せずに退庁した。
 12月30日、8時ごろ、役員1人とともに、門司清掃事務所2階作業員詰所に入りこみ、作業準備中の清掃作業員ら約30名に対し、就労しないように呼びかけて所長らの職務の執行を妨害した。更に、同日、8時40分ごろ、同詰所内にいた自動車運転手に対し、同清掃事務所業務第一係が、仕事につくよう命令していたところ、同係長に対し大声で「‥‥家におれよ。おぼえておけ。」と暴言を沿びせ、同係長の職務を妨害した。

 戒告 (一般組合員)
 11月13日小倉西清掃事務所事務室で勤務時間内職場集会への参加の呼びかけ。副所長がマイク放送で勤務につくよう命じたにもかかわらず30分職務を放棄し、作業員控室に約100名を集めて職務を放棄させ、集会を主宰指導した。

 その他、11月13日の争議行為に参加して職務を放棄した、年末の休日出勤命令に従わず無断欠勤したことを理由に、給与日額二分の一の減給もしくは戒告処分。

(この事件の特徴は、役員でない一般組合員でも清掃車に立ちはだかって出発を妨害したピケと所長への抗議行動に加わった場合は停職二月の重い処分になっていること、また役員の職務放棄を慫慂する言動が業務執行妨害として処分理由になっている)


21 昭43・4・17全専売3時間拠点スト-専売公社山形工場事件(山形地判昭47・11・27 民集35巻3号534頁、判タ286)

 ベースアップ等の要求を目的とする、山形工場包装部門(ハイライト・わかばの包装業務)の拠点スト。
 争議に参加した職員に戒告処分

« 公務員の争議行為を理由とする懲戒処分等の相場についての検討(1) | トップページ | 公務員の争議行為を理由とする懲戒処分等の相場についての検討(3) »

東京都労務管理批判」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

« 公務員の争議行為を理由とする懲戒処分等の相場についての検討(1) | トップページ | 公務員の争議行為を理由とする懲戒処分等の相場についての検討(3) »

最近のトラックバック

2019年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

世界旅行・建築