松たか子の出産後2ヶ月で仕事復帰は普通である
夕刊をみてきわめて不快だ、成人年齢引下げも検討課題とされているが、私は強く反対だ。
ところでf発売中の『女性自身』6月30日号に松たか子は出産後2ヶ月で仕事に復帰しているとの記事があった。 寺村武 平尾武久編著『現代企業の管理と人事』中央経済社1995年、20年前の本だが、寺村武の「第8章女性労働」179頁にこうある。労働省の『働く女性の実情』(1993年)「1人平均産前産後休業日数」産前38.5日(多胎52.4日)、産後58.1日(多胎58.8日)で、10年前(つまり1983年)と比較して産前はほとんど代わらないが、産後は10日ほど伸び8週間余となったと説明している。
つまり日本では1993年に産前産後休業は平均して11週である。1983年は9週だった。
『ワーキングマザー』誌のキャロス・エバンスCEOによれば仕事を持つ母親は、米国では平均で出産後11週で職場に復帰するという。 日本と1993年の水準と同じである。
従って松たか子の2ヶ月で仕事復帰は普通であり、決して短くはない。
ところが近年、育児休業を奨励する政策で、一年仕事を休んで当然みたいな悪しき風潮が蔓延している。そのうえ、女性活躍政策で、女性にゲタをはかせて管理職に優先処遇する、いたれりつくせりだが、決して周囲の人は快く思っていないのである。
アメリカ合衆国の連邦法では、家族医療休暇というのがあり、家族の看護、自己自身の疾病、妊娠出産に使えるかせ、無給12週だけであり、日本やドイツなどのような育児休業制度などないのである。そんなものがあったら女性の採用を減らす口実になるとして女性団体が反対するはず。だから育児休業は異常というほかない。
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