西洋文明2500年の道徳的教訓の崩壊
月曜日かとおもってたら金曜日だったんだな。予測されていたとはいえショックである。6月26日全ての州で同性婚を認める5対4の連邦最高裁判決であるが、同性愛が悪であるというのは聖書的根拠がある。旧約聖書のレビ記20章13節。 「女と寝るように男と寝るのは、ふたりとも憎むべきことをしたので、必ず殺されなければならない。その血は彼らに帰することになるであろう」それが西洋文明2500年の規範的価値といえるのである。つまりこの判決で文明規範は崩壊したといえる。人間は野蛮に回帰していくのか。非常に困ったことになった。
アメリカ合衆国は至福千年の道徳的教訓を捨て去ったことなるが、神学的にも同性婚は受け容れられない。
今日の西洋人の結婚観の基本は12世紀の古典カノン法、合意主義婚姻理論である。これはペトルス・ロンバルトゥスの見解とも、教皇アレクサンデル3世自身の持論とも云われるが、グラティアヌスらの合衾主義理論との論争に決着をつけたものである。合意主義とは処女であったマリアもヨゼフとの真正の結婚があったとする立場から、合衾に至らずとも男女の合意で婚姻は成立するというものである。西洋人の結婚観、それは現代日本も基本的には同じだが、両性の合意の重視、恋愛結婚が許容されているのはこのためである。しかし合衾主義との折衷がロンバルトゥスとあれ教皇アレクサンデル3世の理論であって合衾(肉体的結合)により結婚は完成することになっている。つまり肉体的結合がなければ離婚は可能という理論であったから、合衾の意義も重視されていた。
しかも肉体的結合は神聖なものであって、花婿キリストと花嫁教会の結びつきを意味するサクラメントとされたのである。これが伝統的結婚観念であるが、だから男女の結合は神聖だ。
しかし同性婚には神聖な結合などありえない。なぜならば、そのアナルセックスは憎むべきものであり、凹凸のないレズビアンにはそのような結びつきはありようがないと考えられるからである。であるから同性の真正の結婚など認めるわけにはいかないのである。
合衆国憲法の平等保護条項と日本国憲法は違うし、明文で両性の合意とあるとはいえ、ノイジーマイノリティが騒ぐこととなる。これはオバマの勝利かもしれない、連邦裁判所下級審にリベラルな裁判官が送りこますぎた。ケネディ判事がもっと慎重な判断ができなかったのか非常に遺憾な結果だといわなければならない。
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