下書き 切り返し一
前章で述べたように、清水昭俊の論理性が卓越しており、清水説を核として理論を展開していくと、我が国では、家が社会の基礎的構成単位である。それは離接単位であって、各人は「家」という分節リネジ末端のリネジ団体の必ず一つに帰属するのである。そしてこのリネジ団体においては、出嫁女(婚入配偶者)は婚家の成員である。
村落社会において、家名とは門名(屋号)である。(これも清水より引用)「おカドが多い」とか「おカド違い」というふうに使う「門名」である。なぜならば、村落では同姓が多いし、本家と分家も区別できないからである。しかし広く世間一般に対しては、氏(苗字)を家名とみなしてさしつかえないと思う。。世間ではそのように理解している。実定法では氏(苗字)=家名とは規定しておらず「家」制度は崩壊したという、確かに単独相続や戸主権は否定された。しかし社会のならわしとして基本的構成単位はやはり家なのだ。(ここで註を入れる)。
であるから、家の成員としての社会的標識として夫婦同氏(制)は当然のものとして理解できる。
しかし、このような見解に対して、「家」は封建的、前近代的てはないかとか、戦後においては新民法の制定され、夫婦家族理念の浸透、さらに高度経済成長による社会的移動の飛躍的増大し、団地族「家つき、カーつき、ババアぬき」といわれたようにに世代的断絶が促進され「家」などいう実態はないという人もいるかもしれない。(これは大村・西山編『現代人の宗教』有斐閣1988 39頁からの引用』
しかし、人類学者はそのように考えていない。
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