宮崎謙介議員の辞職
宮崎謙介代議士の育休取得ぶちあげは売名行為とかいう人がいるが、それは少し違うと思う。宮崎議員は院内に勉強会も立ち上げており、この政策のリーダーになる目論見だった。実際、東京新聞が1月19日の夕刊一面 で報道しているように、1月18日男性の育児を推進するNPO法人ファザーリングジャパンが主催する『どうなる?議員の育休?永田町が変われば、日本の子育て・WLBが変わる』というシンポジウムで代議士も登壇している。代議士のブログを読むと、マタハラネットとかその方面の活動家と面会、交流し理論や知識の吸収につとめている。フェミ団体側も宮崎議員を期待の星とみていた可能性もあるし、東京新聞が一面で報道したということは彼を高く評価していたといえるのである。地方紙はみてないが全国的に知名度は高くなっていた。
これは宮崎議員が安倍の一億総活躍(女性活躍、少子化対策を含む)政策に忠実な立場で男性育児参加推進の旗ふりが、政治家としての実績づくり点数稼ぎになるとみてやったことなのか、確信的なジェンダー論者としてやったことなのかはわからない。
またフェミ団体に接近したのが代議士からなのか、内閣府あたりがそそのかしたのか、フェミ団体側から代議士に接近したのかよくわからないが、いずれにせよ、言っていることは、ジェンダー論者であり、たんに女好きな男の転落劇なのではなく、フェミニズム活動家の転落劇として報道されるべきである。
彼の存在を大きくしたのはマスコミ報道と「それでこそ政治家だ」と宮崎議員を激励した安倍であり、安倍も思想としては同類だし、これほど脇の甘い政治家を褒めちぎったのは、リーダーとして人を見る目がないことを示している。
文春がスクープ記事発売日からたった2日でクビをとったのはあっぱれといえるし、「超肉食巨乳」(東スポ12日発売によれば)と報道されるタレントも結果論として殊勲賞といえるが、国会議員一人のクビをとったところで、現実問題フェミニズム団体が天下をとっており、私のような反育休の考えがアウトサイダーであることにまったくかわりはないのであって、マタハラ防止義務化だの男性育休助成などのフェミ団体が訴えてきた政策は着々と進んでいく、神奈川県黒岩知事と県幹部職員のイクボス宣言といい、宮崎議員的フェミニズム迎合の流れはかわらず、非常によくない状況にある。
チェコで共産党支配を打倒したビロード革命がおきたころ、私はある女性団体のシンポジウムに潜入したところ講演者はこう言っていた。自由主義になって一番大きな変化は、余裕のある家庭では働いていた女性の多くが家庭に戻ったこと。つまり共産党支配では、女性の就労が義務づけられていたが、それから解放されたことを喜んでいるということだった。自由社会では女性が外で働くか、家庭婦人におさまるかは自由である。
安倍の一億総活躍政策が社会主義的政策というのはそのためだ。М字型就労が悪という宣伝は社会主義路線である。つまり自民党はほとんど社民党右派みたいなもの。アメリカでいえば、ほとんどの政治家がヒラリーより左寄りのイデオロギー位置にあり政治の選択肢の狭さが絶望的状況といえる。
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女だけ働く働かないの権利があるのはズルい
産業革命時代のイギリスや明治維新の女工のように女にも
労働を義務づけるべし!!
投稿: | 2016/02/13 19:46