熟女好きになる要因とは
後白河法皇の『梁塵秘抄』巻二394番「女の盛りなるは、十四五六歳、廿三四とかや、三十四五にし成りぬけば、紅葉の下葉に異ならず」は歌謡研究者にはあまりにも有名な今様だが、結婚適齢期の女ざかりは14~16歳とするのである。
女性の肉体が輝いているのはこの年代にほかならない。たとえジェイケービジネスを規制しようとも真実はかわりない。この今様では三十四五は大年増という評価である。「もみじの下葉」の扱いである。
ところが大統領当選が有力視されているマクロンは24歳年上の妻がいるというのである。政略結婚でもありえないような年齢差のように思える。
夕刊フジ4月28日付の脳科学者中野信子のコラムによれば、鼻唇溝のある顔を好む人が熟女好きである。彼らを産んだときの母親の年齢は30歳以上だという。つまり、高齢出産は熟女好きを生み、悪循環に陥る危険を指摘している。
若くて美しい女をえり好みするのは人間ならではの特徴である。なぜならば、サルや類人猿は人間のようなえり好みはしないということである。ニホンザルには閉経はない。したがって、年増のメスも好まれる。むしろ子育て経験の豊富なほうが、遺伝子を遺しやすい。類人猿のオランウータンは遊動域で偶然遭遇したメスが発情していればえり好みせずレイプする。もっとも発情しているのを確かめるので正確にいえばレイプではない。ゴリラは一夫多妻の集団をつくるが、ハーレムに参加の選択権はメスにある。人間のように二足歩行はできないので。メスを誘拐できないのだ。
年増好きが増えたら人類はサルに退化していくことになると考えられるのである。
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