「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議の議論の収束の方向性に強い疑問を持つ
菅義偉総理及び内閣府関係者様
軽輩でありながら不躾にも意見具申の無礼をお許しください。
「天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議の討議資料をみると、皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とすることについて、 法律改正で対応するには難しい面があり、国民感情の面からも抵抗があるのではないかとの意見が書かれており、現存宮家の養子縁組と、女性皇族も婚姻後も皇族として残るこの2つに絞って議論の収束させる方向性のようだが、養子縁組を認めても、皇位継承者とするか否かは26日の次の会議で議論するので、皇位継承者となりうるかは不透明な面も残っている。
私は養子縁組に限定する案に強く反対する。もし、養子縁組に限定すると、宮家の当主が財産や祭祀の承継等で養嗣子は必要ないと言われれば、結局女系しかないということになり、皇統に属する男系男子を直接宮家の当主としてする案を残さないと非常に良くない結果といえる。
旧皇族が直接、宮家当主として皇籍復帰していただくべき。伏見宮御一流の皇統上の格別の由緒により、旧皇族の方々には矜持があるはずであり、宮家を再興され当主として戻っていただくのが筋であり、礼儀である。コンセプトは旧皇族の復籍、伏見宮御一流の宮家再興とすべきである。
養子縁組といってもて最大4家程度になるが、それでは弥縫策に思えるし、選定相続となると、皇籍離脱前に皇位継承順位で上位であっても復帰できず、ほぼ同じ家格なのに、養子に選ばれなかった旧皇族は不満が残る。
6月30日の有識者ヒアリングで表明された意見について (案)という資料では八木秀次氏や百地章氏は養子縁組でも直接復籍でもどちらもありという意見とされているが、両氏の見解には不満を持つ。養子案は次善策とみる私の意見とは違う。
この点、11宮家の総数51名の臣籍降下という異常な措置を、現政府をして溯つ
て撤回せしめるべきとした小堀桂一郎氏や独立の宮家当主として旧皇族を遇されるべきとし養子に反対する中川八洋氏といったヒアリングに呼ばれてない論客からたぶん批判の出そうな展開になっている。筆者も小堀桂一郎氏や中川八洋氏と大筋では同じ意見で、それが礼儀だと思う。養子にとってやるよ式で復帰されるのは大変失礼ではないか。勿論現存宮家の養子縁組は、女性宮家よりずっとましだが、次善の選択とする見解である。
要するに女系にならなければ良いというのは消極的にすぎ、皇統嫡系(天皇家)の皇統と、もともと持明院統の嫡流だった伏見宮系の皇統(完全なる傍系化を回避した)が併存した550年間の在り方が望ましいということで、積極的に旧皇族復籍を望むものである。
4月21日のヒアリングで中世史家の本郷恵子氏が「男系男子優先というのを改めて、男女を区別せず直系長子優先で継承していく」べきとされ、中世史家では今谷明氏も呼ばれ、一応永代宮家との由緒に言及されているが、もっと伏見宮家の皇統上の格別の由緒を強調してくれる専門家を呼ぶべきだった。
それ以前の問題として討議資料によれば女性宮家とは言ってないが、女性皇族の意向いかんで、結婚後も皇族に残る措置を特例として認める方向性が出される可能性も残っている。これには強く反対するが、理由はブログ「川西正彦の公共政策研究2021/7/19意見具申 伏見宮御一流(旧皇族)男系男子を当主とする宮家を再興させるべき 伏見宮御一流の皇統上の格別の由緒について(その一)」 http://antilabor.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-8e31a1.htmlで詳細に説示しているので、御笑覧いただければ幸いです。
また4月21日のヒアリングで古川隆久教授が述べた見解「もう既に旧皇族の方も皇籍離脱後長期間経っており、もともと直系の方々と比べると相当縁が遠い方々になる」として旧皇族復帰は排斥する見解に強く反対し、伏見宮御一流の皇統上の格別の由緒を無視するものとして容認できないので、この反論一点のみにしぼって、ブログ「川西正彦の公共政策研究2021/7/24意見具申 伏見宮御一流(旧皇族)男系男子を当主とする宮家を再興させるべき 伏見宮御一流の皇統上の格別の由緒について(その二)」http://antilabor.cocolog-nifty.com/blog/2021/07/post-f9783d.htmlに説示しております。
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