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2026/06/14

ニューイングランドの早婚多産多死社会について

AIGROK)を加工して書きました。

 

米国植民地時代の著名な教役者てコットン・マザー(Cotton Mather)の初婚の妻は、アビゲイル・フィリップス(Abigail Phillips)です。

早婚多産多死社会での典型例として取り上げたいと思います。15歳から32歳まで16年間で8人出産してます。

 

基本情報生没年: 1670619日(マサチューセッツ植民地チャールズタウン生まれ) - 17021128日没(ボストン、32歳)。

結婚: 168654日、ボストンでコットン・マザー(当時23歳)と結婚。 アビゲイルは当時15歳(誕生日まで1ヶ月足らず)。

 

出典:: 父親はジョン・フィリップス大佐(Colonel John Phillips of Charlestown)。 敬虔で裕福な家庭の娘で、マザー家のような名門ピューリタン家庭にふさわしい背景を持っていました。

結婚生活と子供たちマザーは日記などで初婚を幸せなものとして記述しており、アビゲイルを敬虔で感情的に安定した女性として高く評価していました。 結婚はマザーにとって経済的な安定ももたらしました。

子供: 8人(または9人とする資料もあり)。

: 最初の子供(娘アビゲイル)は1687年生まれですが、数ヶ月で死亡。 以降も喪失が続きました。

アビゲイル自身も流産を経験し、1702年の天然痘(smallpox)流行で死亡しました(一部資料ではconsumption=結核とするものも)。

マザーの日記では、アビゲイルを「my dear consort(愛する伴侶)」と繰り返し呼び、夫婦仲は非常に良好だったと記されています。結婚当日には「神が結婚生活に豊かな祝福を準備してくださった」と心を溶かされるような記述があり、日常では夕方の祈り、聖書朗読、賛美歌の歌唱を共にする穏やかな家庭生活を送っていたようです。



hubhistory.com
歴史家や現代の研究(例: Helen Gelinasの講演「Cotton Mather and the Women He Loved」)では、マザーを家庭では愛情深い夫・父として再評価する文脈でアビゲイルが触れられます。伝統的なイメージ(厳格なピューリタンとして妻を支配的だったというもの)とは異なり、実際は互いに敬愛し、知的・宗教的な対話を楽しむ関係だったと指摘されます。マザーは彼女の死後も悲しみを深く記し、彼女の死後に再婚するまで独身生活の苦しみを日記に綴っています。



hubhistory.com
他の伝記的記述でも「good and loving wife(善良で愛情深い妻)」とされ、マザーの牧師としてのキャリアを支えた存在として肯定的です。批判的な個人論評(例: 彼女の性格や行動に対する否定的意見)は見つかりませんでした。



ebsco.com

 

植民地時代のニューイングランドは早婚多産多死社会でした。未婚率も低かった。

 

早婚(Early Marriage)女性の初婚年齢の平均は約20歳(イングランドでは25-26歳)。男性も20代半ば。

ほぼ全員が結婚し、未婚率が低かった(18世紀初頭のニューイングランドで女性93%、男性98%程度)。

南部(例: メリーランド)よりは遅めだが、ヨーロッパに比べて大幅に早かった。これにより出産可能期間が長くなり、多産を支えた。

 

nerd.wwnorton.com +1

 

多産(High Fertility)結婚女性1人あたりの平均出生数は7-8人(生涯)。家族あたり生存児5-6人程度が一般的。

出生率は粗出生率で40-50/1000人と非常に高く、人口急増の主因。ベンジャミン・フランクリンやマルサスも指摘した。

ニューイングランド特有の「多産」文化で、大家族が標準。土地の豊富さと農業生活がこれを支えた。

 

ideas.repec.org +1

 

多死(High Mortality——ただし相対的に健康的乳幼児死亡率:1歳未満で10-30%(町により115-300/1000出生)。子供の半数近くが成人まで生き残らない場合も。

成人寿命:17世紀後半以降、ニューイングランドは「世界で最も健康的な地域の一つ」とされ、男性65-70歳、女性60歳超の期待寿命(イングランドより15-20年長い)。冷涼な気候、低密度、きれいな水が理由。

初期(到着直後や疫病時)は死亡率が高く(例: プリマス初冬で半数死亡、ボストンの天然痘流行で10%超死亡)、出産・感染症(ジフテリアなど)で特に子供・母親が犠牲になった。

 

ここから私の意見ですが

植民地では、結婚して家族で力を合わせて生活していくもので、未婚率も低く、ライフサイクル・サーバントの西欧とは違った環境にあったといえます。

女性が早婚・多産を受けてれているのは、「産めよ殖やせよ」(または「産めよ、増えよ、地に満ちよ」)は、旧約聖書・創世記128節に由来する言葉で、キリスト教圏の家族観や出生を重視する文化的背景が考えられます。

 

西洋文明的脈絡では少子化の原因は世俗化にあると考えます。

 

アビゲイル・フィリップスは、女性の役割、妻として母としての役割に徹した生き方です。現代では婦人道徳も含めそうした生き方が否定されていますから、少子化は進んでいくしかないと考えまする。フェミニストは彼女がほぼ2年おきに出産を続けてきたことで、体力を消耗したのではないかとの見解もありますが、それでも幸福だったと受け容れる価値観が現代では喪失しています。

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